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ドイツ/ハノーファー特派員ブログ 旧特派員 田口 理穂

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2013年12月11日

火星の技術でアートを解明


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火星の技術でアートを解明

私の母校ハノーファー・ライプニッツ大学は、総合大学です。この大学の化学部の協力のもと、昨年発見されたフラスコ画「トランペットを吹く天使」が火星探査の技術を使って調べられており、話題を呼んでいます。


この絵は、「接吻」で世界的に有名なオーストリア出身の画家グスタフ・クリムト(1862-1918)の作品ではないかとのこと。絵は木板の上に描かれていますが、第三者の手によって上塗りされ、25年以上行方不明になっていました。クリムト生誕150周年の昨年、アンティーク専門家のヨゼフ・レンツがオーストリアで発見しました。


そして絵はハノーファー大学無機化学のフランツ・レンツ教授の元へ。二人は兄弟で、レンツ教授は、2004年より火星で活動しているNASAの無人探査機ローバーの開発に携わってきました。火星の表面と地質を調べ、過去に水が存在したか確かめようというもの。スピリットとオポチュニティと名づけられた2機が火星にあります。ハノーファー大学にその調査機器のプロットタイプがあり、絵は火星探査の技術を使って調査されているのです。


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「トランペットを吹く天使」とレンツ教授 


「トランペットを吹く天使」は、グスタフ・クリムトかそれとも弟のエルンスト・クリムトか、それとも別の作家によるものか議論されています。オーストリア政府は最初、グスタフ・クリムトのものではない、と断言したとか。レンツ教授は他大学と協力して調査チームを作り、上塗りされた塗料をいかに取り除きオリジナルを再現するかの研究もしています。火星の最先端技術が、人類の文化遺産であるアートに貢献。科学的に分析することで真実がわかる日は近いようです。


興味のある人は、レンツ教授の講演会「隠されたクリムト - 学術的な探偵話Der verborgene KLIMT - eine wissenschaftliche Detektivgeschichte」(ドイツ語)へどうぞ。一般向けで、入場無料。2014年1月11日11時より、ハノーファー・ライプニッツ大学の物理学部講堂で開かれます。
場所:Leibniz Universität Hannover, Großen Physik-Hörsaal (Raum E214), Welfengarten 1, 30167 Hannover
http://www.maphy.uni-hannover.de/de/schule/fruehstart/
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カテゴリー 文化・芸術・美術
2013年12月11日
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    • 特派員プロフィール
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      ハノーファー特派員
      田口 理穂
      ジャーナリスト、裁判所公認ドイツ語通訳・翻訳士。1996年よりハノーファー在住。州立ハノーファー大学社会学部卒業。ドイツの環境政策や生活事情についての執筆のほか、視察やテレビ局のコーディネートや通訳も。著書に「市民がつくった電力会社 ドイツ・シェーナウの草の根エネルギー革命」(大月書店)、共著に「『お手本の国』のウソ」「ニッポンの評判」(ともに新潮新書)。質実剛健、けれど愛すべきドイツの魅力についてご紹介します。

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