アイリッシュステップダンス Magic of the Dance
先日、ミンデンにある多機能ホールでアイルランドの伝統舞踊の公演がありました。
子供の頃TVで見たリバーダンスに憧れ、映画座頭市の下駄タップに憧れ、大学時代から数年間タップダンスを習い、現在もドイツで趣味として踊っている私はこの日が待ち遠しくてたまらなかったので、開演と同時にこの目で初めて見たアイリッシュダンスに感激し、目頭が熱くなりました。
その名も "Magic of the Dance"
恋に落ちたアイルランドの男女が、飢饉によるアメリカへの移民で引き裂かれるが、最終的に互いを探し出し、結婚するというハッピーエンディングストーリーです。
アイルランドでは19世記にヨーロッパ最悪と言われる飢饉が起き、10年間に約100万人が命を落とし、20年間に200万人近くの人口がアメリカに移民したという歴史があります。
食事のほとんどをじゃがいもに頼っていた当時のアイルランドで、葉枯病によるじゃがいも不作が続いてまねいたこの飢饉は「じゃがいも飢饉と」呼ばれています。
この舞台ではその時代背景を「ミステリアスな悪魔」として表現されており、
家も財産も全てを失ってしまったアイルランドの移民達の中で、唯一消えなかった彼らの
音楽とダンスへの情熱を力強く描いています。
主役の二人は白の衣装、悪魔の男女ペアは黒&赤の衣装で終始踊るので、バレエの「白鳥の湖」と似た印象を受けました。
また、主役の男女が互いを探す過程としてアメリカのタップダンスが登場してきます。
音の鳴る靴という共通点はありながら、全く違った表情を持つ2つのダンスバトルシーンは必見です!
途中、観客を3人ステージにあげて、笑いたっぷりのパフォーマンスもありました。
恥ずかしがり屋のドイツ人のおじさん達が顔を赤らめながら「もうどうにでもなれ!」といった感じで参加している様子はとても可愛く、面白かったです。
アイリッシュステップダンスの特徴
・姿勢が尋常に良い
・高めにあげる脚技が豊富
・全員の動きがコンパクトで揃っている
・険しく真剣な表情が多い
・深みのある力強い音
驚きのパフォーマンス
アイリッシュステップダンスはとにかく無駄な動きが少なく、スペースを必要としないので
会場3か所に設置された80×80cm位の板でのパフォーマンスもありました。
設置方法の雑さには驚きましたが...!
アメリカのタップダンスの特徴
・体全体がリラックスしている
・各ステップの動きの幅が広い
・複数人で踊る場合、足元以外はラフで不揃い
・ニコニコ笑顔で踊ることが多い
・サクッと軽い音
シューズ
少し年季の入った私のタップシューズは金属板のついたアメリカンタップ仕様。
アイリッシュステップダンスのシューズは爪先部分が分厚く、ヒール部分も高めで金属ではなくガラス繊維でできているそう。
サイン会
公演後は出演者のサインコーナーが設けられました。
私は購入したパンフレットに、アイルランドの主役Ciaran Maguireさん、Collette Dunneさんの2人とアメリカンタップのBryan Berryさんにサインを頂きました!
彼らのツアーは既にスイス、ルクセンブルグ、ベルギーでの公演を終えていて
今後もヨーロッパ内で続くようです。
下記の都市へご旅行の予定がある方は是非観賞に行ってみて下さい!
2/15・16(土日) オランダ Amsterdam, RAI
2/17(月) デンマーク Horsens, Forum
2/18(火) デンマーク Kopenhagen, Bremen Teather
公式HP:http://www.magicofthedance.com
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