季節と果物

公開日 : 2000年06月18日
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さくらんぼを食べ過ぎたことがありますか?イチゴの季節が終わって、さくらんぼが全盛である。一キロが120円ほどとべらぼうに安いこともあって、ほぼ毎日口にしている。トルコに暮らすようになって、旬の野菜というのがわかるようになった。市場にはビニールハウスものなど出回らない。冬と夏とでは山と積まれる野菜の色が違う。冬はかぶの鮮やかなピンク、大きなかぼちゃ、色も鮮やかなオレンジ。春は小さくて柔らかいほうれん草、化け物みたいなキャベツ、みずみずしいきゅうり、えんどう豆、そして苺が連れてくる。フルーツは今から初夏が一番種類が豊富だ。トルコ語では新世界ともいうびわ、すもも、杏、もも、南から来る真っ黒なすいか、メロン、日本みたいな縞のあるすいか...無花果と柿が出回り、メロンがかぼちゃのような形のものに変わってきたら、そこには冬直前の短い秋が待っている。ただし、グループツアーではこのフルーツでクレームがつくことも多い。日本人客は一般的に、アラビア風のべたべた菓子類を好まない。それでトルコのツアー会社は、日本人グループの食事のデザートは極力フルーツにする。ただグループ用メニューというのは、とことんコストを下げてある。安くなければ売れない昨今のツアー事情が、そうさせる。というわけでレストラン側は、その時期一番安い旬のフルーツを出してくる。1週間のような短期間で季節が一巡りするわけもなく、夏の客はスイカ攻め、冬の客はオレンジ攻めとなってしまうのだ。だから、グループツアーではトルコの本当の美味に出会わなかった人というのは結構いると思うのだ。ただ、冒頭に書いたようにフルーツはべらぼうに安いので、旅行会社にクレームつけるくらいなら自分でさっさと購入してしまうことを勧める。そして、私から教訓をひとつだけ。安いからって、食い意地張って、食事代わりにチェリーばっかり食べた事のある私。おなかが張って張って、苦しくて苦しくて。なんで、フルーツしか食べてないのに?とトルコ人の友人に訴えた。彼女いわく。「当たり前じゃないの。チェリーはガスを出すのよ。おならの元よ。」トルコ版さつまいもというわけか?皆様、くれぐれもご注意を。

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