リッツでお茶を

公開日 : 2001年11月18日
最終更新 :

私がイスタンブールにいついた頃、そこは幽霊ビルだった。

イスタンブールおよびトルコには建設半ばにして放り出された建物が多い。認可より先に着工してしまうこと、ルールがころころ変わること、資金繰りの見通しが立たないのに見きり発進してしまうこと...あまりによくあることなので、誰も気にしないようにも思える。

個人の家レベルならば、土地を買って3階分の柱を建て、1階分だけを壁と天井で囲んで住居とし、さっさと入居してしまう。2階以上の剥き出しの鉄筋はさび、朽ちて行くのだけれども、それはまあお金ができたら元からやりなおし上の階もおいおい作っていきましょう・・・と言うのんびりムードもわかるのだけれど、巨大ショッピングセンターやビジネスビルでもそれをやるから大変だ。今回リッツカールトン・イスタンブールがオープンしたビルも長い間そうして放っておかれて、風雨にさらされて古びてゆく幽霊ビルだった。タキシムの丘に上る途中、イノニュスタジアムのすぐ上にそびえる何度も工事中断を繰り返したあの赤い格子の巨大ビルが、このたびやっとオープンにこぎつけたというわけだ。

予定ではもう少し早くオープンする予定で、日本では大手旅行会社から「リッツに泊まるイスタンブール8日間」なんていうのが売り出されていたが、最後に来てまた少し遅れてしまった。オープン前にも一部客室や会議室を使用したりしていたし、今もレストランやフィットネスセンターは工事を継続中なのだが、一応公式には10月6日にオープン。一般旅客にも門戸を開いた。

部屋はパークビュー・デラックス(部分的にボスポラスが見える)・プレミア(全面ボスポラスが見える)スイートの4種類に分けられる。部屋が広いことに加え、パークビュー(ボスポラスの見えないいわゆるスタンダードルーム)でも、バスタブとシャワーが両方ついている。つまりバスタブに湯を張ったままシャワールームで体を洗えるという日本式入浴法が実践できるのが高ポイント。

年内はオープンキャンペーンと言うことで特別価格を設定中。

平日はパークビュー165USドル、デラックス185ドル、プレミア205ドル、スイート350ドル(全て税、朝食別途)と、このクラスのホテルにしてはかなり低めの設定。週末はさらに付加価値税と朝食を込みで、デラックス185ドル、プレミア225ドル、スイート265ドル。あのリッツのスイートルームが265ドルと言うのはかなり目を引く。

まだどのガイドブックにも載っていない、イスタンブール・リッツカールトンで。

ボスポラスを眺めながら、ひとつお茶でもいかがでしょうか。

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リッツといえばハイティーも有名。

写真はトルコ式ティーのセットで15,000,000TL(約1250円)。

もう一つ豪華な英国式ティーは23,500,000TL。ロビーラウンジは2時半から毎日、トルコ人有閑マダムであふれている。

THE RITZ-CARLTON ISTANBUL

Asker Ocagi Cad. No.15 Elmadag/Sisli Istanbul

Tel:90 212 334 4444 Fax:90 212 334 4464

www.ritz-carlton.com

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