タキシムの新待ち合わせ場所

公開日 : 2004年01月29日
最終更新 :

日本ならよく、行列の出来るレストランというのがある。しかし、トルコではあんまり聞かない。混む店に予約をすることはあるが、レストランの数が多いということだろうか、あまり待つことはしない。そのイスタンブールで、タキシム広場に面した場所で、人々が毎日列をなしている。驚きの光景だ。

店の名はSIMITSARAYI。以前、トルコの軽食シュミットというごまパンの専門店ができたとレポートしたことがあるが、同じような店である。セルフサービスでシュミットや各種のパン、焼き菓子を売っている。イスティクラルのガラタ広場そばにも支店があるし、アクサライにもある。アンカラがもともとだというが、イスタンブールにも破竹の勢いで増えている。同店だけではない。あまりの人気に、個人のカフェやお菓子や、パンや、ピザやなどでもシュミットを置く店が増えてきた。

人気が爆発的になってきたのは、とろけるチーズを入れ込んだカシャールル・シュミットが出てきたころからだ。専門店ならではの回転の早さで、いつでもアツアツの焼き立てを提供する。もともとシュミットは30円くらいで街角で売られる人気の軽食パンだが、チーズ入りでアツアツになることで、サンドイッチやハンバーガーの代わりになる、シンプルだがれっきとした食事の座を獲得したといえる。シュミットの中身の具も段々増えてきており、基本のチーズ入り、サラミ入り、チーズとサラミミックス、オリーブペースト、チーズとオリーブペーストなど選べて55円ほど。ドネルサンドが200円、マクドナルドのハンバーガーが300円前後なのに比べ、断然安い。しかもこれらの店舗は、こぎれいなファーストフードショップそのものなので、女性客も多い。フルーツティーやハーブティーまで揃ったチャイの種類が豊富なのも特徴。シュミットのお供はやっぱりチャイというわけだし、マクドナルドで出す味気ないリプトンのティーパックより断然うまい。

冒頭のタキシムのSIMITSARAYIは、もと銀行があったところ。タキシム広場に面した一等地だから、待ち合わせにも便利だ。タキシム広場から共和国通りに入る直前の左側、PTTやマクドナルドの向かいに見える。空港行きのバスHAVAS乗り場にも近いし、テイクアウトの客も多いので4階まである広さ充分の客席にはいつも座ることが出来る。窓際に陣取ってタキシム広場を見下ろしながら、ちょっと休憩するための予算が、チャイと普通のシュミットなら100円しないとは、この不景気に人気が出るのも分かる気がする。

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タキシム、シュミットサラユ店内から広場のアタチュルク像が見える。

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