お祭り騒ぎ

またヘリコプターが飛び交うえらい騒ぎだった。子供を幼稚園に迎えに行った旦那が、交通渋滞がどうにもならないといってタクシーで遠回りをして帰ってきた。何って？サッカーのＵＥＦＡチャンピオンリーグ決勝戦がイスタンブールで行われていたからである。トルコのチームの対決ではないのだけれど、ヨーロッパ中からおしかけたサポーターたちで、ホテルは満杯。連日の渋滞も市民の足を乱した。

チケットはとうの昔に売り切れていたから、大きなテレビやスクリーンを備えたレストランで観戦した人も多かっただろう。たまたま余剰チケットを持った人が、ホテルのフロントで相談をしていた。正式な額面は100ドルほどのもの。一枚あまってしまったので希望者がいたら、400ドルで売りたいというのだった。彼がそのチケットをさばけたのかどうかは知らないが、外のダフ屋での値段は600-1000ドルにもなっていたらしい。

売り切れていたのはチケットだけではない。ホテルにも部屋はなかった。イスタンブールは観光も主要収入のひとつであるから、宿泊施設は多い。えり好みをしなければ予約なしで到着しても泊まれないことはない・・・というのが今までの常識であったが、もはや訂正しなくてはならない。4月のイースターにもしらみつぶしにホテルからペンションまであたった知人がどうしても宿を確保できず、うちに泊まっていった。今年はこういったピークが最も多い年であるらしい。そのひとつが夏のＦ１である。開催地はアジア側で、ホテルはほとんどがヨーロッパ側だから、またまたすごい交通渋滞が見込まれる。

旅なれたあなたも、今年ばかりはピーク時にはあらかじめ寝床を確保することをお勧めする。

UEFA歓迎の市民無料コンサートもあった。

写真はタキシム広場で行われたムスタファサンダルコンサートの告知。