トルコで味わう緑茶

公開日 : 2005年08月05日
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日本好きのトルコ人のうちで、緑茶が出てきた。日本からのお土産だという抹茶入り玉露で、緑色も鮮やか。「私はイエシル・チャイ(緑茶)も大好きよ」と彼女は、イギリス風ティーカップに注がれた緑茶に角砂糖を3つ入れた。止める暇もない。しかし、私がうえっと言う顔をしたのには気がついた。「...ひょっとして、日本茶ってお砂糖なしで飲むものだった?」恐る恐る彼女が聞く。考えた事もなかったらしい。彼女はミルクも入れる。まあ、抹茶ミルクなどなら話はわかるが、普通の緑茶にミルクと砂糖では、味見してみたところあまり本来の味がわからない。

そういえばモロッコの砂漠でトゥアレグ族が淹れてくれたミントティー。銀のティーポットいっぱいの新鮮なミントと中国産の緑茶、氷砂糖のおおきな塊が材料だった。甘いものは好きだが、熱いお茶は砂糖なしが好きな私は、抗議はしたが、砂糖無しではお茶じゃないと押し切られた。意外だったのは茶の葉が緑茶だったことだ。イスラム圏で、それも彼らの国民的飲料のひとつであるようなミントティーに、漢字のかかれたパッケージの緑茶はいかにもミスマッチな印象が残った。

同じイスラム圏でもトルコのチャイはイギリスのティーと同じ琥珀色のもの。インドのようにミルクやスパイスをいれたりもしない。セージやリンデン、カツミレといったハーブティーは民間療法ともなっていて比較的良く飲むが、これらのティーパックが出始めたのもここ数年のことだ。そのハーブティーのティーパックコーナーに近頃イエシル・チャイが並ぶようになった。それもトルコではメジャーなリプトンなどの大手からいくつか。二つほど試してみた。ひとつはセージティーに近いような野生のハーブのような味がした。もうひとつはあらかじめレモンを加味してあった。どちらも日本の緑茶とは似ても似つかないが、トルコ人が「私は緑茶が好き」といった場合、コノ味だと思っておいたほうがいいらしい。

夏本番、トルコアイスの有名店MADOにもこの夏初めてイエシルチャイ・フレーバーが登場。レモン風味なのではと疑心暗鬼な私はまだ試していないが、話の種にまちがった(?)緑茶フレーバー、試してみるのもいいかも。

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