市内バスの空港線運行開始

「イスタンブール空港に夜中に到着なのですが、市内に向かうのはタクシー以外にどんな手段がありますか」

これはよくもらう質問である。多分、一年で一番多い質問かもしれない。イスタンブールアタチュルク国際空港は24時間空港で、夜中の発着便もけっこうあるし、日本からヨーロッパ経由便などになると24時近い到着というのは珍しいことではない。はじめての都市で、夜にタクシーを利用するのは怖いという気持ちもわからないではない。夜間料金だから高くつくというのもある。でもリムジンバスも、メトロも24時到着だと最終便に乗るにはちょっと厳しい。両替えの時間だってとられる。だから、ホテルの送迎を頼んでおくか、タクシーをご利用くださいというしかなかった、そう今までは。

2月からは市内を走るいわゆる普通のバスＩＥＴＴがタキシム発着の空港線、９６Ｔの運行を開始したのです。

エクスプレス路線だからダブルチケット取られるけど、それでも２，６ＹＴＬっていうことだから、リムジンバス8.5ＹＴＬよりはかなり安い。朝の7時から23時までは通常運行扱いでそれぞれの0分と30分に、空港とタキシム広場両方から発車だそうです。往復120分だそうだから、片道は60分かかるんですかね。リムジンバスの倍の時間がかかることになるけど。で、肝心の夜中は、毎日00:30-01:00-05:00-05:30-06:00-06:30-23:00-23:30-24:00 発の追加便が出ることになっています。1時から5時までがかなりあいているけど、この前の乗客の話では実際は客が集まれば3時にも臨時便が出たということなので、その辺は臨機応変みたい。

夜中追加便のルートは以下のとおり。

ATATÜRK 空港-İNCİRLİ-TOPKAPI-AKSARAY- UNKAPANI-TAKSİM

TAKSİM-UNKAPANI-AKSARAY-TOPKAPI-İNCİRLİ-ATATÜRK 空港

通常運行便は ATATÜRK 空港-BAKIRKÖY(İDO)-YENİKAPI- UNKAPANI-TAKSİM

TAKSİM-UNKAPANI-YENİKAPI-BAKIRKÖY(İDO)- ATATÜRK 空港

旧市街に行く人は治安の良くないとされるアクサライで降りなきゃいけないから、やっぱりタクシーのほうがいいと思うけど、新市街に宿を取る人にはそれなりに使えそうな路線ですね。ご参考までに。