アシュレ月

公開日 : 2008年01月27日
最終更新 :
RIMG0748.JPG

夕方、自宅で息子のスクールバスを待っている頃、ピンポーンとベルが鳴った。ドアから覗けばカプジュ(アパートの掃除やごみの収集、共同日の集金などをする管理人のような人)の中学生の娘だ。ごみ出しの時間には早いし、ととにかくあけると、「はい、これ。3号室からよ」。手渡されたのは深皿いっぱいのアシュレ(ノアの箱舟プディング)。うわ、おいしそうー。そうか、アシュレの季節なんですね。

アシュレは雑穀やドライフルーツを甘く煮た雑煮だ。最近はデザートとして年中売られているが、基本的には今頃がアシュレの月である。季節ものという意味では柏餅とか粽とかいった感じか。うちのアパートは下から6号室まであるが、坂に建っているため、アパート玄関のすぐ上が3号室になる。玄関を管理しているかのように、3号室のどーんと恰幅のいいおばちゃんは、いつもその窓のそばに座っている。料理屋手芸の上手な人で、年末には一緒にシュガーペーストを練ったりした。しかも、うちの娘と誕生日が3日しか違わない孫を昼間は預かっているので、何かと外国人の私たちの世話も親身に焼いてくれる。そういえば彼女には子供が三人いて、まだ息子と妹娘は独身だ。そう、アシュレは適齢期の独身娘がいますよー、というサインでもあって、大量に作って近所に配るものなのだ。

私はアシュレは大好物。息子や旦那は好まないので(大体この2人はカラダによさそうなもの全てを好まない)ダイエットを気にしながらも一人でちびちびと一日かかって平らげ、洗った皿に昨日焼いたチーズケーキを載せて息子をお使いに出した。ご馳走様でしたー!

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。