恐怖の外国人課

公開日 : 2008年05月25日
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うちの2階は時々民泊希望者に貸したりするのだが、今回のAさんはこのままイスタンブールに住む予定でアパートを探したりしていたので、2週間ほどと滞在が長めですっかり子供たちもなついてしまった。Aさんは英語もトルコ語も分からないため、いろいろと手伝ったのだが、いやーやっぱり、住むっていろいろ大変だなあとあらためて、1から全てそろえることの大変さを思い知った。整理がついたら、大体全部で費用と手間がどれくらいかかったか、彼女にリサーチしてまとめようかと思うけど、そんなことを思っていたら新聞にこんな記事が載っていた。

「外国人ツーリスト、外国人課でヨソモノ扱い」

日本人は一回トルコに入国すると3ヶ月は滞在が許されているし、ビザもいらないのだが、国によってはその長さが1週間とか1ヶ月という人がいる。許可された期間以上の滞在となると、一旦外国に出てもう一度入国するか、この悪名高き外国人課に行ってビザや滞在許可の延長をしなければならない。この記事はそこで外国人ツーリストが途方にくれる様子を書いたものだった。「外国人課であるにもかかわらず、表示に英語もなく、案内もない。いつも混み合っている外国人課では皆が殺気立っていて、うろうろする外国人を、まるで犯罪者か何かのようにジャマだとにらみつけるだけだ。ヨーロッパの各国でも事情は同じようなものだといわれるが、少なくともそこでは英語を話せるスタッフがいるが、トルコの外国人課には英語を話せるスタッフはいない・・・」

さもありなんと納得する。外国人のことをヤバンジュ、うそつきのことをヤランジュというがみんなこの外国人課のことを「ヤバンジュシュベシ(外国人課)」ではなく、「ヤランジュシュベシ(うそつき課)」というくらい、大変な思いをするところだ。これでも相当、昔に比べればよくなったのだけれど、それでも必要がなければ行きたくないと思う。あっちへ行き、こっちへ行き、あそこでお金を払い、ここでその領収書を見せ・・・トルコ語が分かっていてさえ難解でややこしいものを(それでもうそと言うか間違いが少なくなっただけ昔よりずっとまし)、トルコ語が分からなければ本当にお手上げだろう。だから居住許可の申請代理人とかもいるのだが、だいたい1000から1500ドルはかかるらしい。

思うに、今のところ自衛策としては誰か絶対トルコ語が分かる人を連れて行くことだと思う。友人に誰もいなければ、通訳を雇ってでもいいと思う。100から150ドルくらいでこの混雑を案内してもらえたら恩の字だ。(裏の手としては、子供を連れて行くと哀れんで優先してくれたりもするが。)外国人課に知り合いがいる人なんかを見つけるとそれは100人力だ。ただ人に頼むときは、これは皆が嫌がる面倒くささなんだと言うことをキモに命じよう。じゅうたん屋の客引きに手伝ってもらう人なんかがよくいるが、チップも渡さない日本人は、「あんなに手伝ってあげたのに、じゅうたん買ってもらえなかった」なんて嘆かれていることもあるのですよ。それは日本人の評判を落とすのでちょっと悲しいな。

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