トルコ生活

公開日 : 2010年06月29日
最終更新 :
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娘の3歳の誕生日パーティを、タキシムのカフェでした。娘はまだ幼稚園に行っていないので、年相応の小さいお友達は少なかったが、大人のお友達がたくさんやってきてくれた。次々と渡されるプレゼントにも、娘は嬉しい半分いぶかしげな様子。誕生日を祝うということが多分、まだわかっていないらしい。そして親の私たちもちょっといぶかしげ。なぜって?娘に親しそうにしている、あの人、誰???状態だからである。

なぜそんなことになっているかというと・・・・。息子が小さいときから私に仕事が入ると来てくれていたフィリピン人のベビーシッター、私たちにとっては家族同然のエマが、去年夏休みの日本帰省から帰ってきたら、フルディで働き始めていた。旦那はともかく私は、切羽詰った!。誰にでもすぐ家の鍵や子供を渡せるわけもなし、信用できる子供がなつくベビーシッターを見つけるのは一苦労なのだ。保育園も考えたけれど、私はフリーで働いているから、仕事のない日はまだ手元においておきたい。あちこちの友達に頼み込み、それこそたらいまわしになっていたのは特にまだ学校に行っていない娘。見かねたタキシムでカフェを営む友人が、「ここで見てあげるから、置いていきなさい」と助け舟を出してくれた。ほとんど常連しか来ない小さなカフェだから、娘は瞬く間にすっかりそこの看板娘になった。店が忙しい時間帯には常連たちがあやしてくれ、挙句の果てに近所にある自分たちのオフィスに順番につれて帰るようになった。会社に自分の家族や子供を連れてくることに寛容なトルコでは、娘はそれぞれの会社でも知らない人はいない存在になり、私たち親も知らない大人の友達がいっぱいできたというわけだ。

預け始めた最初のころ、予定より一日早く仕事が終わった。子供を預けっぱなしで申し訳ない気持ちで一杯の私は、真夜中だったがすぐにメッセージを打った。「仕事が今終わったから明日は預けなくて良くなった。本当に迷惑かけてごめんね。」午前中と午後預かってくれる予定であった友人たちからメッセージが帰ってきた。「なんだ、明日もSと遊べると楽しみにしてたのに。この子がいる日はお客さんが来るの。私たちのラッキーガールなんだから、仕事のあるなしにかかわらず預けてよね」「明日のことは了解。迷惑なんてとんでもないよ。私たちの楽しみなんだから。」

親も親戚もいないガイジン暮らしの私は、これらのメッセージにあんまり感激したので、今でも携帯電話の中で消せずに取ってある。いやなことも多々あるけど、こういうことがあると私はやっぱりここが好きだなあと思う。

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