アヤイリニ教会で親善コンサート
エルトゥールル号というのをご存知ですか。120年前に日本の和歌山県串本で台風のために沈んだトルコ軍艦で、司馬遼太郎の坂之上の雲にも少し出てくるんだけれども。このときに日本の地元の漁村の人々が必死に遭難者を助けたという美談があります。これと、イランイラク戦争の中、テヘランに取り残された日本人をトルコ航空機が助けたという事件の二つは、一般的日土関係史の中では重要な出来事なのです。
これをテーマに作曲された曲のコンサートがありまして、行ってきました。作詞作曲は指揮をされたムカイヤマ セイジさん(私の手元にはトルコ語パンフしかないので字が分からん)。姉妹都市メルシンのオペラバレエオーケストラとソリストイオカジュンコさんによる演奏は良かったし、イスタンブールでの会場はアヤイリニ教会。音響がいいことでも有名です。私は実は、子供が寝ちゃうだろうこともあって、行くかいかないか迷っていたが、場所がアヤイリニだというので、行くことにしちゃったくらいです。
しかし、会場の椅子はひどかったね。足を入れる隙間もないほどぎっちり並べられたプラスチック椅子。それと、後ろで上映された、事件を説明する映像。サダムフセイン役を日本人が演じていたりしているわりには、空港のカウンターのシーンとか、ちゃんとロケしたりしたっぽくて、予算があるんだかないんだか?爆発しまくってる空港に降り立ったみたいな映像も誇張がすぎる。字だけで淡々と説明したほうが良かったんじゃないのだろうか・・・。それと、救出機機長とクルーが登場したのですが、「サプライズでした」と司会がいうのにはしらけたなー。私はインタビューしたことがあるので、機長オルハンさんとは面識があるのですが、途中でいらしたときから一番前のほうでスタンバイしてらしたし、関係者は皆気がついていたはず。でも機長が何回も名乗ったにもかかわらず、司会は「パイロットさん」と呼んでいたし、名前を覚えていなさそうなところを見ると司会の彼にだけは本当にサプライズだったのかも・・・一回くらいは機長の名前ちゃんとコールしようよ。失礼だという声もちらほら聞こえてました。
それと、何の説明もなく始まったアンコールのコーラス。私の記憶では、あれは串本に残るエルトゥールル号慰霊の鎮魂歌だと思うが、まったく説明がないので、あれもムカイヤマ氏作詞作曲だと思った方が多かったのではないかな?私の思い違いだったらスイマセン、なんだけど。
途中、エルトゥールル号について解説されたスナイ・アクンさんの芝居がかったお話ぶりにはすっかりファンになっちゃいました。
トルコにおける日本年イベント、次はどれに行きますかね?
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