ひまわり畑
エディルネが世界遺産に認定されてから、トラキア方面にバスを走らせるツアーも多くなったと思いますが、電車でもバスが走る高速でも、春から夏はこの地方は一面黄色です。そう、ひまわり畑が多いからです。
ひまわりは観賞用なわけではありません。トルコ人は大人も子供もひまわりの種をよく食べます。揚げ物に使う油もひまわり油が多いです。食用なのです。だから、よく熟して茶色くなるまでおいておかれますし、たまに種が落ちてしまわないよう網みたいなもので頭を覆われたひまわり畑もみかけます。
8月の今の時期では、もう収穫に入っており、まったく期待はしていなかったのですが、クルクラレリという街に行く途中で、まだ咲き誇っているひまわり畑を見つけました。ひまわりって、太陽にいつも顔を向けているものだと思っていましたが、傾きかけた太陽に背中を向けたひまわり畑でした。とてもきれい。農道から眺めていると、畑泥棒と思われたのか、畑の持ち主がどこからか現れましたが、あやしくないことがわかると快く撮らせてくれました。
観光ツアーにこの風景を取り込もうという試みは日系企業もやってはいます。電車や拘束を突っ走っているだけでも十分見れるのですが、止まってゆっくり写真を撮れるかというとそういうわけにはなかなか行きません。高速を降りて、車を止められるような場所に行かなくてはならず、しかもひまわりが咲いていることを保証しなくてはならない。集団行動や、急ぐ旅の途中では、なかなか難しいようです。でももし、自分の車ででかけるようなことがあったら、チャンス。一面黄色の土地を遠くから見つけたら、きっと近づいてゆっくり眺めたくなると思います。
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