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現地の人々と協働しているJICAボランティアならではの視点から、各地の最新情報をお届けします。
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少し前のことですが、ベネズエラ全土を流れるオリノコ川の畔にあるMapireという町を訪れました。ここはちょうど、私の住むアンソアテギ州とボリーバル州の境目に位置します。向こう岸の見えない川は大陸の大きさを象徴していました。そして川の中州には堆積した砂でできた島が広がっていました(写真に見える向こう岸は中州の島です)。
[写真:広大なオリノコ川]
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早速私も船に乗り、中州の島まで出かけました。この島は水量の増える雨季(この辺りでは5月〜11月)には川の下に沈んでしまうようですが、乾季はオリノコ川で獲れる大量の魚の重要な商業拠点となっています。特に宗教的理由で肉類の食用が自粛されるセマナ・サンタ(聖週間)の時期には魚の需要が上がり、価格も上がるので漁師たちは大忙しです。島では小さな子供たちも漁を手伝っていて、日本製のエンジン付きボートを乗りこなす父親や先輩漁師を羨ましい顔で見ていました。
[写真:ベネズエラでも大活躍の日本製品]
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農業分野での後継者問題はこの国も深刻ですが、漁業に関しては若干の希望があるのか若者の姿も多く見受けられました。若者が汗水垂らして働く姿は、村を生き生きとさせているように感じます。
[写真: 魚を選別する若い漁師たち]
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Mapireは半農半漁の町で島の中で自給自足生活が行われています。島では牛や豚、鶏も飼われ、その場で解体されていました。また、女性たちは重要な寝具であるハンモックを慌しく編んでいました。その中でも目を見張ったのが彼らの仕事道具でもある船を作っていたこと。大事な仕事道具だからこそ、自分たちの手でこしらえるのかもしれませんね。
[写真:村の木と自らの手で仕事用の船を作る村人たち]
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そんな中州の村を離れ、夜はMapire市内から雄大なオリノコ川に映る月景色を観賞。私の訪れた日はちょうど満月に近いきれいな月が川を照らしていました。夜には、ボリーバル広場(どの町にもあるベネズエラの公園で英雄ボリーバルの名に由来している)にはたくさんの観光客や若者が集ってキューバ・リブレ(ラム酒をコーラとレモンで割ったもの)やビールを片手に宴がおこなわれていました。と言う私も、オリノコ川を見ながらの月見酒を存分に体験しました。
[写真:月夜の中、ほろ酔い気分の同僚と]
十分にお酒を飲んだ次の日はゆっくり眠っていたいものですが、漁村の朝は早起きです。実はここに来た理由は雄大な月を見るためではなく、朝一番にあがる新鮮な魚を買い求めるため!川の中州に渡らなくても、新鮮な魚を買うことはできますが、お昼過ぎには各地に出荷されてしまうので、朝早い時間に漁師と直接交渉しなくてはなりません。朝6時同僚に叩き起こされ、いざ出陣。この時、私は初めて自分が魚を運ぶための労働力として連れて来られたことに気づいたのでした…。
同僚曰く、何の魚が獲れるかはその時次第なので、特に欲しい魚がある場合は朝早くから動き回らないと手に入らないとのことでした。その言葉通り、船着場にはたくさんの人が溢れていました。動き出すのが遅かったのか、同僚の求める魚は船着場にはなく、私たちは魚を買い求めるために再び中州へと繰り出したのでした。
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魚の残飯を食べているからでしょうか、ここの鶏肉の丸焼きは格別でした(基本的にこの国の鶏肉は美味しく、牛はなんとも言えない硬さが…。ちなみに豚は当り外れが大きいです)。新鮮な川魚だけでなく、月を見ながらの宴と鶏に誘われて、また足を伸ばしたい場所でした。この町でいつまでも美味しい月見酒が飲めますように・・・。
[写真:川の中州で漁を手伝う子供]
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