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現地の人々と協働しているJICAボランティアならではの視点から、各地の最新情報をお届けします。
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コンロー洞窟はそそり立つ石灰岩の岩山の下を大河メコンの支流であるヒン・ブン川(Nam Hine Boun)が曲がりくねって流れる、暗闇のトンネルです。長さ7.5キロ、幅も高さもところによっては100メートルにおよび、石灰岩が溶け出して天井から釣り下がった鍾乳石や地上に落ちて積みあがった石筍(せきじゅん)が各所で見られます。
ライトアップされた鍾乳洞は自然が創造した巨大造形のギャラリーでした。
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2009年1月19日にラオス中部の秘境を訪ねました。日本ではまだあまり知られていませんが、欧米のトレッカーには人気の大自然を観察できました。今回のブログはラオスの旅行関係者向けの視察ツアー(FAM TOUR)に参加したときのものです。
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コンロー洞窟(Tham Kong Lor)はラオス中部、カムアン県の切り立った山の中にあります。ビエンチャンから公共のバスを乗り継いで8時間、ツアー・バスでも6時間はかかります。ラオスの秘境のひとつに数えられていますが、日本などの支援で2008年にコンロオー村までの舗装道路が完成しました。おかげで、乾季ばかりか雨季も、欧米からのトレッカーが訪問するエコ・ツーリズム・サイトになりました。
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ここが洞窟の入り口です。絶壁の下からヒン・ブン川のきれいな水が流れ出ています。入り口の川幅は50メートルですが、圧迫感のある岩の裂け目に入るのはちょっとスリリングです。
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船外機付きの定員3人用ボートがトレッカーを待っていました。
同乗者は元気いっぱいの双子のカナダ人姉妹(67歳!)です。
舳先の先導役とうしろの舵取り役の2人のガイドがつきます。
船外機のエンジンがスタートし、舟先の水を切る音が洞窟内に
こだまして、いよいよアドベンチャー・トリップの始まりです。
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わずか100メートルも進んだところで、ついに外界の光は届かなくなり、頼りは舳先ガイドのヘッド・ライト。光量はごくささやかで、いったい天井はどのくらいの高さなのか、左や右の壁はどんな形をしているのか定かではありません。手にしたフラッシュ・ライトで天井を照らし出すと、光が届かない行く手には星の瞬く夜空が広がっているような錯覚に陥りました。
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10分後、2キロほど進んだあたりで壁が照らし出されました。20メートルほど斜面をよじ登ぼるとラオスの寺院を思い起こさせるカラフルな空間が立ち現れました。
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紫や赤や白色灯にライト・アップされた鍾乳洞の巨大彫刻ギャラリーです。自然が創造した複雑な造形に目を見張ります。
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進むにつれて洞窟を渡るさわやかな風が心地よくなってきました。やがて行く手に騒がしい水音が響き始めました。ガイドさんが舟を降りるよう手招きしています。あたりは30センチほどの浅瀬で、向こうに50センチほどの段差があります。
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舟底を擦るように進んできた小舟はこの落差を越えられません。
舟より先に小さな滝をまたいで渡り、ガイドが押してきた舟に乗りなおしました。ちょっとした探検隊気分です。
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暗闇の中、肌寒さを覚え始めたころ、遠くに光の窓が現れました。
新鮮な森のにおいが漂ってきます。洞窟に突入してから1時間、
ようやく出口です。
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洞窟の上流にはナ・タン(Na Tan)村という小さな集落がありました。ここで持参したお弁当を食べながら小休止。村には何もありません。村人はひっそりと農作物を作り、川魚を獲って暮らしています。
いろいろな国からトレッカーがやってくるようになったので、ホームステイをやるようになりました。
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大人も子どもも人懐こくて、お弁当を分けてあげたら、写真のモデルになってくれました。
おわり
(旅のアドバイス)
★旅のプラン
コンロー洞窟探検ツアーは朝コンロー村を出発して、洞窟の出口で昼食をとり、また同じルートを戻る。往復と洞窟内の探検を含めると4時間はみておきたい。定員3人のツアー代金は20ドル〜30ドルだ。例えばビエンチャンから出発するとコンロー村への片道所要時間は7時間だから、その日は宿泊して、次の日にアドベンチャー・トリップに参加したら、帰りは午後発となり、ビエンチャンには夜着くことになる。少し忙しい。近隣はヒン・ブン山自然保護区(Pho Hin Bun National Protected Area)で、滝あり、石の森(Stone Forest)あり、清流ありのすばらしいトレッキングが楽しめる。できれば2泊3日の日程でプランを組むのが適当だ。
◎コンロー洞窟の宿
コンロー洞窟の近くには5軒のゲストハウスがある。高めだがお奨めの宿はサラ・ヒンブン(Sala Hine Boun)エコ・ロッジ。幅50メートルほどのヒン・ブン川に面したデラックス・ロッジ2棟(River View Residence 5室、23ドル〜28ドル)とスタンダード・ロッジ3棟(Studio Residence7室、15ドル〜18ドル)それにレストラン棟からなっている。木造のロッジが基調で、決してデラックスな宿ではないが、清潔で庭も広い。サービスの中身もエコロジーを基本としている。ここからコンロー洞窟入り口まで7キロの往復ボートも手配してくれる。欧米ツーリスト用のパッケージツアーにこのサラ・ヒンブン宿泊を組み込んでいるものある。
もうひとつのサラ系ロッジがサラ・コンローだ。同じくヒンブン川に面しているが、こちらは洞窟の入り口まで3キロと近い。バック・パッカー向きの小さなバンガローが4棟、9部屋で宿泊費もヒンブンより安い(8ドル〜18ドル)。
このほかに、8号線上のナ・ヒン村には2009年1月現在、ナ・ヒン村のゲストハウスは3軒だが、すでにナ・ヒン村に2軒のゲストハウスが建設中だ。
◎トレッキング・ツアー情報
コンロー洞窟のアドベンチャー・ツアーは、道路がよくなったおかげで雨季でもツーリストが来るようになったので、一年中実施している。乾季の11月から4月頃までは水位が低いので、途中で浅瀬に乗り上げる。舟に乗ったり降りたりしなければ進めないが、川の中のトレッキングだと思えば楽しい。コンロー洞窟を含む地域はプー・ヒンブン自然保護区(Phou Hin Boun National Protected Area)で、グリーン・ディスカバリー旅行社などがトレッキング、サイクリング、カヌーイングを組み合わせた2泊3日のツアーを販売している。8号線上のナ・ヒンには立派なツーリスト・インフォメーション・センターがあり、洞窟トレッキングとホームステイまたはゲストハウスをセットした
ツアーを出している。
◎コンロー村へのバス
−ビエンチャン南バスターミナルからサバナケットやパクセー行きに乗り、ビエンカムへ250キロ、4時間、55000キープ。
−乗り合いトラック(ソンテウ)でナ・ヒン村へ70キロ、1時間30分、25000キープ程度。(ビエンチャンからラクサオ行きに乗ればナ・ヒン村に直行できる。55000キープ)
−ナ・ヒンからは客待ちのソンテウで50キロ、1時間、2〜30000キープ程度。つまり公共交通を使ってもビエンチャンからは片道7時間、10万キープ程度でたどり着ける。
(値段は2009年1月20日現在のデータです)
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