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ネパール特派員の最新海外レポート

現地の人々と協働しているJICAボランティアならではの視点から、各地の最新情報をお届けします。


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(写真1:停電中はローソクの明かりで食事を摂ったりします)


現在一日約16時間の停電ということで、しばらくぶりの報告です。ちなみに計画停電は、ネパールの電力が不十分なため計画的(時々計画と異なったり、すぐ変更されたりしますが)に電力をカットして、限りある電気を使うシステムなのです。ネパールの電気は、ほぼ水力発電に頼っているのですが、電気の需要が拡大してきている状況に対しダム建設が遅れたため生じた異常事態なのだそうです。また昨年、南部にある一つのダムが決壊してしまったことも影響しているようです。ダム建設はお金がかかるし、時間もかかるので、当分はこの事態が続きそうです。ただ、年間を通じてみると、雨季の6月から9月は水量が増すので停電時間も減り、特に乾季である9月から5月は水不足になるので、停電時間も長くなります。ですから、乾季についてはまだ何年かは電力不足が続きそうなのです。


どのようにやってくる?
さて、一日16時間停電って、どのようにやってくるのか?停電は一度に16時間あるのではなく、8時間停電しては4時間電気が供給され、再び8時間停電し、再び4時間供給、って感じです。ただ、曜日によって時間帯が異なるので、多少のずれは生じます。


どうやって生活する?
そんな中でどうやって生活しているか?さすがに16時間ともなれば、電気の供給時間に洗濯機(手洗いの方もありますが)を使うとか、充電できるものは充電する機械をコンセントにつないでおく、とかして電気のある時間に合わせた生活リズム組んでいきます。
一方、最近はジェネレーターといって発電機を使う家庭も増えてきましたし、車よりずっと大型ですが、バッテリーを使ったりして、電気のない時間帯に電気を使えるようにするようにもなってきました。しかし、一日8時間しか電気が来ないとなると、それらの充電も十分にはできなくなって、結局は停電を強いられる時間があるのです。


代わりに何か?
電気の代わりといえば、ロウソク。これが一番経済的ですし、どこでも、自由に使えます。ただそれでも暗いので本はあまり読めませんね。ローソク沢山使うのももったいないですし。ただ部屋に居るだけならローソク一本だってもったいないです。そこで、どうするかといいますと布団に入って寝るのが一番経済的だし暖かい。


私の実際の生活スタイルは?
夕方電気がない場合は、帰宅直後の明るいうちにシャワーをあびます。そして、晩御飯の支度をしておきます。その後、ベッドで布団に入り睡眠。夜、お腹がすくと支度しておいた晩御飯を料理して食べます。料理もローソクの明かりの中で。私は電池でラジオをかけながら料理するのが結構楽しくなりました。そうそう、ちなみに炊飯器は使えません。そこで、今重宝しているのは圧力鍋です。すぐご飯も炊き上がるし、ネパールのパサパサのお米が日本のお米みたいに粘りのある、そして味のあるお米になるのです。困るのは冷蔵庫。8時間も電気が来ませんと、さすがに中身は冷えていませんし、冷凍保存も解凍されてしまいできません。ですので、買い物はその日に使い切る程度って感じで毎日買い物します。
不便ですが、そういった生活もいい経験です。私はリハビリの仕事ですが、同時に障害者の過ごしやすい生活環境の整備も仕事なので、ネパールの庶民の生活に少しでも近い生活を経験するためと思っています。


私の活動で火傷の多い患者さん
私の活動では、火傷の皮膚移植や形成手術後のリハビリ施設にも行っていますが、火傷の患者さんって多いのです。それは火を家に持ち込む生活スタイルだからです。日本も昔は同じでしたが。他の理由では、DV(ドメスティックバイオレンス)なんかもあるようですが。火傷の患者さんを減らせないだろうか、いつも考えております。特にここで始めての冬を経験しましたが、とびきり寒いわけではないですが、暖房がなくて寒いなかで生活しています。私の職場の障害者のホームの入所者さんらも、ただ布団で包まっているだけの夜の過ごし方をしており、さすがにそれを見て、何も出来ない自分に心が痛みました。暖房っていっても、電気はないですし、火は危険だし。私は布団で湯たんぽを使いましたが、湯たんぽは低温火傷の危険があるしで何ら手が打てませんでした。


私が今考えているのは
日本が昔やっていた火鉢などで、少しでも暖はとれないだろうか?っということです。火を家に持ち込むなら、少しでも安全な持ち込み方を考えた方がいいと思うのです。カトマンズ盆地は沢山の粘土が取れるようですし。火鉢に使う銅金属も、街でよく銅食器を見かけますし。現地で生産して普及できたらいいのじゃないかな〜っと。


私は引っ越しましたが
さて、電力の話に戻りますが、私も今は、住まいを引っ越しました。今度の住まいは電気のバックアップは受けられますが、送電時間が身近すぎて、使える電気は限られます。ですので必要最小限に使っております。カトマンズは計画停電が長いですが、地方になれば、最初から電気に頼らない生活をしている人がいっぱいいます。例え8時間でも電気があるだけいいのかもしれません。ただ、電気が停まると工場も停まるところが多いらしく。工場に限らず、いろいろな仕事をしている現場で仕事が停まることが起きているみたいです。私の職場は病院では発電機を使って継続して稼動しておりますが、この時期は長時間発電機を動かすため、患者さんの利用料金がアップされております。結局一番影響を受けるのは、お金が無い人達なんですね。今はだんだん暖かくなってきましたが、来年の冬はどうなるのだろうか?心配です。


でも、観光でいらっしゃる方なら、こんな経験してみるのもいいかもしれません。日本が恵まれた環境であることを再認識できるでしょう。環境問題のこの時期には、いい経験になると思いますよ。

「世界も、自分も、変えるシゴト」

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2009年4月 8日| | トラックバック (0)


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