南アフリカの名前事情は複雑...
以前にご紹介したとおり、南アフリカには色々な人が住んでいます。南アフリカの民族構成は、79.6%が黒人、9.1%が白人、8.9%が「カラード」と呼ばれる混血の人、そして2.5%がインド及びアジア系の人となっています。もちろん黒人といってもズールー部族、コーサ部族など異なる部族から成っており、正に他民族国家です。
そこで、人な名前も色々です。今日は南アフリカのユニークな名前事情をご紹介します。
(Blu Birdショッピングセンターで見つけた南アフリカ国旗のカップケーキ♪)
まずアフリカーンスの人の名前はスペリングが難しく、英語圏の名前に慣れている人にとっては、「あれ?この名前のスペル間違ってる?」と思うほど。例えば...男性ではHannes(ハネス)、Jakobus(ヤコブス)、Kobus(コーブス)、Wilhelm(ボホム)、Henk(ヘンク)など。ニックネームもユニークで、JakobusはJako(ヤコ)、KobusはKoos(クース)、になります。日本人の私には発音するのも難しかったりします。女性はHannelie(ハネリー)、それからMelissaのスペルがMelisa(Lが一つ)だったりもします。
しかし、何よりも不思議なのは黒人の南アフリカ人に多いあるタイプの名前です...。
日本もそうですが、南アフリカ人の黒人の名前は全て意味があります。例えば女性でよくある名前Lindiwe(リンディウェ)はズールー語「待っていた」、Lerato(レラト)はストゥ語で「愛」、Lebohang(レボハン)は同じくストゥ語で「感謝」という意味です。
男性によくある名前Sipho(シポ)はコーサ語で「贈り物」、Sibusiso(シブシソ)はズールー語で「ご加護」の意味。そして前大統領のムベキ氏の名前であるThabo(タボ)はツワナ語で「喜び」という意味です。
これからの伝統的な名前のほかにも...とっても不思議な英語の名前があります。南アフリカ、それからジンバブウェの黒人の人に多いのですが、例えば性格に関係するInnocent(無垢)やPatience(忍耐)、赤ちゃんが生まれた時の感情に関係するSurprise(驚き)、Memory(記憶)、Lovemore (多くの愛)、それから赤ちゃんのお医者さんにちなんでか(?)Doctor(医者)、などなど。ちょっと自分の名前がSurpriseだと恥ずかしい気がしますが...。他にもアメリカの政治家の苗字でKennedy(ケネディー)、Roosevelt (ルーズベルト)などもあります。
先日新聞で読んだのですが、なんとサッカーワールドカップ期間に南アで生まれた赤ちゃんの名前の中には、Fifa(フィファ)、Worldcup(ワールドカップ)、Mexico(メキシコ)、Bafana(バファナ)、それから何とSoccer City(サッカーシィテー)もあったとか!インパクトが強く皆に覚えてもらえて便利ですが、これにはびっくりですね。
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