南アフリカのエボラ出血熱対策(2014年9月版)
西アフリカで猛威を奮い続けるエボラ出血熱。この記事を執筆している時点で南アフリカでの発症例は確認されていませんが、どのような対策がされているのかは同じアフリカ大陸に住む者として気になります。
そこで、現時点で公表されている情報をまとめてみました。
エボラ出血熱流行国からの入国は原則禁止に
●1.高リスク国(ギニア、リベリア、シエラレオネ)
南ア国民以外のこれら3ヵ国から南アへの渡航は、やむを得ない場合を除いて全面的に禁止されています。
南ア国民に対しては、これら3ヵ国への渡航が絶対に必要ではない限り渡航の延期を勧告しています。また、これらの国々から帰国する場合には「帰国許可に先立つ包括的な健康質問票への記入」「質問票や体温スクリーニングを通して何らかの疑いが認められた場合の精密検査受信」という厳密なスクリーニング措置が適用されます。
●2.中リスク国(ナイジェリア、ケニア、エチオピア)、低リスク国(その他全ての国)
中リスクおよび低リスク国については、これまで実施されてきた監視が強化されます。
なお、ケニア、エチオピアの両国ではエボラ出血熱の発症例は確認されていませんが、西アフリカから南アに渡航してくる人たちの多くがこれらの国々を経由するため中リスク国に分類されています。
出典:Ban on travellers from Ebola-affected countries/ SAnews.gov.za
出典:在南アフリカ共和国日本大使館メールマガジン
エボラ出血熱発症時の対応病院を指定
●ポロクワネ病院(Polokwane Hospital)/リンポポ州
●ロブ・フェレイラ病院(Rob Ferreira Hospital)/ムプマランガ州
●シャルロット・マセケ病院(Charlotte Maxeke Hospital)/ハウテン州
●スティーブ・ビコ病院(Steve Biko Hospital)/ハウテン州
●アディントン病院(Addington Hospital)/クワズールー・ナタール州
●クラークスドープ病院(Klerksdorp Hospital)/北西州
●ペロノミ病院(Pelonomi Hospital)/ノースウェスト州
●キンバリー病院(Kimberley Hospital)/北ケープ州
●フレア病院(Frere Hospoital)/東ケープ州
●リヴィングストン病院(Livingstone Hospital)/東ケープ州
●タイガーバーグ病院(Tygerberg Hospital )/西ケープ州
出典:South Africa steps up Ebola precautions/South Africa.info
出典:SA ready to respond to Ebola/SAnews.gov.za
南アフリカで日本人がエボラ出血熱に感染? 検査の結果陰性と判明
ところが、過去には一瞬ドキリとさせられる情報が流れたこともあります。
2014年8月29日21時16分に次のような記事が配信されました。
旧ソ連圏モルドバの首都キシニョフで29日、日本人男性2人がエボラ熱感染の可能性を調べるため病院に隔離された。同国の国境警備当局が共同通信に明らかにした。
2人は同日朝、日本からイスタンブールを経由して到着。入国の際、高熱があることが感知器で分かった。
2人は数週間前に南アフリカに出張した後に体調を崩し、日本で検査を受けたが感染は確認されなかったと話しているという。南アフリカではエボラ熱の感染は確認されていない。(共同)
出典:感染疑いで2邦人隔離 モルドバ、イスタンブール経由/MSN 産経ニュース
その後、検査の結果エボラ出血熱ではないと確認された旨が、同日23時21分の記事で伝えられています。
旧ソ連圏モルドバの首都キシニョフで29日、日本人男性2人がエボラ出血熱感染の可能性を調べるため、病院に一時隔離された。同国の国境警備当局が共同通信に明らかにした。日本の外交筋によると、診断の結果、2人はエボラ熱ではなかったことが確認され、隔離を解かれた。
出典:隔離の2邦人は「感染なし」 モルドバ/MSN 産経ニュース
以上簡単ですが、何かの参考になれば幸いです。
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