蛾の意外な活用法
「緑の渓谷」の別名を持つブライド・リバー・キャニオン(Bryde River Canyon)からの帰り道に立ち寄ったグラスコップ(Graskop)という街で、ちょっと驚きの逸品に出会いました。
さて、これは一体何でしょう?
正解は、蛾の幼虫がつくる繭を紐でつないだものです。形や大きさが割と整っているので、パッと見た時はビーズか何かだと思いました。
それにしても不思議な色をしています。そこでどんな蛾の幼虫なのかを聞いてたら、さらにビックリ! なんとこれはモパニワームの繭で、この繭から糸をつくっているそうです。
この記事に書いたように、モパニワームは南アフリカやボツワナなどの南部アフリカで食べられている蛾の幼虫のことです。食べものとばかり思っていたモパニワームがこんな風に活用されているなんて......。
モパニワームにここまで反応する外国人は珍しいのか、さっそく糸紡ぎを実演してくれました。カタタン、トトトン......足踏み式の機会が気持ちのいいリズムを刻みます。
そんな糸を使って織り上げたストールがこちら。茶味がかった色はジュートのようなゴワゴワした感じを連想させますが、とても軽くてふんわりとした手触りです。
ちなみに糸の生産に使うモパニワームは決まった種類があり、食用のモパニワームだとこのようにうまくはいかないそうです。
店内の奥にある工房にはたくさんの機織り機が並んでいます。
笑顔を見せながらも手元を止めないおばちゃんが、
着々と織り続ける様子はまさに職人技です。
お店の名前はAfrica Silksといいます。接客はとてもフレンドリーながらお土産屋さんにありがちな押し売り感は全くなく、安心して買い物が楽しめます。中心街にあるこの看板を目印に探してみてください。
お店の情報
Africa Silks
●住所
Louis Trichardt Street, Graskop, Mpumalanga
●電話
013-767-1665
●ホームページ
最後までお読みいただきありがとうございます
ブログランキングに参加しています。下のバナーかテキストをクリックしていただくと、ランキング順位が上がります。記事が役に立った、面白かったらクリックで応援お願いいたしますm(_ _)m
記事のこぼれ話や南アで見つけたちょっと珍しいもの、独自に集めた南アフリカニュースなどについてつぶやいています。フォローしていただけると嬉しいです♪
ご意見・ご質問をお待ちしています!
下のコメント欄または kasahara.yoshiaki★gmail.com にどうぞ(★を@に変えてください)。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。