時代祭
さて、この祭には二つの特徴があります。一つは風俗列の順序が年代を逆にたどる「倒叙法」を取っていること、つまり行列の進行が明治維新から始まり、平安時代まで遡ることです。それは風俗列で歴史を回顧し、行列の最後の神幸列に自然につながるようにするためのようです。もう一つは室町時代の列がなかったことです。室町幕府を開いた足利尊氏は天皇に背いた逆賊とされて最初から外されていましたが、桓武天皇没後1200年の記念として今年から新たに加えられました。
行列は〔明治維新〕〔江戸〕〔安土桃山〕〔室町〕〔吉野〕〔鎌倉〕〔藤原〕〔延暦〕の8時代20列で編成されています。歴史の教科書とはちょっと違う分け方ですね。祭を運営しているのは平安神宮の崇敬団体「平安講社」で、市域を10地区に分け、各地区の講社がそれぞれ一つの時代を担当して行列に参加します。また各種の組織や団体が婦人列などの各時代に特徴的な列で参加しています。
行列は正午に京都御所の建礼門前から出発し、烏丸通、御池通、三条通を通って平安神宮に向かいます。全部見終るまで2時間ほどかかりました。列ごとの後尾に講社の面々が揃いの裃で歩いていますが、人数が多いためか、私には長いスタッフロールを見せられているような気がしました。
一番の見どころは行列の装束です。衣装のきらびやかさには目を見張るものがあります。ちょっと着てみたいものもありました。以下に何がしか写真を掲載しましたのでご覧下さい。
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