錦秋のレッドカーペット
桜と紅葉のシーズンが近付くと、いつも焦って来ます。出来るだけ多く見物に行きたいのですが毎日行けるわけでもなく、そのうえ桜も紅葉もすぐ終わってしまうからです。
地球の歩き方ムック『京都の歩き方』の「観光ベストセレクション」に「錦秋のレッドカーペット」として(ちょっと少ないですが)紅葉の名所が三か所紹介されています(40ページ)。大徳寺塔頭(たっちゅう)の高桐院(こうとういん)と祇王寺、そして東福寺です。
庭園で有名な寺は沢山ありますが、それが禅寺となると庭はたいてい枯山水と相場が決まっています(大徳寺は臨済宗の禅寺)。しかし高桐院の庭は苔庭です。枝に付いた紅葉は当然のことながら、地面に散り敷く紅葉もまた綺麗です。それが緑の苔の上となるとその美しさはひとしおです。そこで昨日、まだ見たことのない高桐院の紅葉見物に出かけました。
大徳寺に行くと気が付くのは松の多さですが、高桐院は竹林に覆われています。入口の門は道から少し奥まった左手にあり、門によって額装されたような紅葉を目にして思わず足が止まりました。建物の玄関までは門から大分距離があって、参道を都合4回曲がります。門を潜ってすぐ右に曲がると薄暗い竹林の道の奥にまた紅葉が輝いています。今の季節でなければその理由が分からないような道の付け方で、角ごとにいちいち足が止まります。そんなわけで中々玄関まで辿り着けませんでした。
拝観料は400円。本堂の庭に面した廊下には本物のレッドカーペット(緋毛氈)が敷かれています。ひっきりなしに参拝客が訪れるので、人を入れないで写真を撮るには随分時間がかかりました。西側の庭には下りることも出来、そこでも様々な色合いの紅葉が楽しめます。細川忠興(三斎。旧熊本藩主)によって開かれた当寺には、庭や紅葉以外にも忠興とガラシャ夫人(明智光秀の三女)の墓(墓石は曰くのある石灯籠)、朝鮮の王城の礎石で造ったと言われる蹲踞(つくばい)、茶室の松向軒、千利休の邸宅を移築したと言われる書院・意北軒など見所がまだまだあります。
と言うことで、紅葉の話が寺の紹介になってしまいました。ご容赦を…
☆本日の付録☆
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