寧楽の京師は咲く花の…

公開日 : 2010年03月31日
最終更新 :
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《興福寺国宝館》

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当館はかつて食堂(じきどう)があった場所に建てられ、本尊の千手観音像が当館の主ですが、人気の面では向かい合って立つことになった阿修羅像が主役です。ご本尊は阿修羅を「小癪な奴!」と思っているかどうかは知りませんが…

私にとってうれしいのは十大弟子像と八部衆像を同時に、しかもガラス越しにではなく、いつでも見られるようになったこと。トイレも新設され、うっかり「100円程度の値上げでいいの?」と思わせられてしまいそうな充実ぶりでした。

《東大寺法華堂》

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一般に三月堂と呼ばれる東大寺の法華堂は二つの建物(正堂と礼(らい)堂)から成り、仏像を安置する正堂部分は天平時代(710〜794年)の740〜747年に創建された東大寺最古の建物で、木造建築としては法隆寺の金堂に次ぐ国内で2番目に古いものとか…(礼堂(左上写真の右半分と右上写真)は鎌倉時代初期の創建)。堂内の16体の仏像の内の14体も天平時代の作で、鎌倉時代の作になる2体を含むすべてが国宝・重文で、まさに東大寺の宝石箱のような建物です。

たまたま係員の解説を聞くことができましたが、外より冷える堂内で、30分以上も話を聞くのは、正直、早く終わって欲しいと思ったくらい辛かったです。でも聞かずに拝観するのとは大きな違いがあり、我慢してでも聞いて良かったという思いがしました。

須弥壇(しゅみだん)と仏像修復のため法華堂は5月15日から7月31日まで入堂できなくなります。8月1日からは礼堂には入ることができるようになりますが、拝観できる仏像は予定では日光・月光菩薩像など7体のみとなり、来年10月以降、元々居候であったらしい日光・月光両菩薩と弁財天、吉祥天の4体は現在建設中の施設(東大寺総合文化センター)に安置されることになります。このため16体が揃った状態で拝観できるのは5月14日が最後です。詳しくはこちら。見るなら急げ!

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