田の字の功罪

公開日 : 2010年08月19日
最終更新 :
%89%8A%8F%8B%82%CC%97%5B%95%FB.jpg

ところで不動産のチラシに「田の字地区」という言葉が書いてありました。京都のいわゆる碁盤の目状の町並の別な言い回しですが、このような町並も善し悪しです。

良い面としては何よりも場所が分かりやすいこと。たとえば祇園祭に出る黒主山がある「烏帽子屋町」と言って分からなくても、「三条室町下る」と座標的に言えば「丸竹夷・・・」と「寺御幸麩屋富…」が言える人ならすぐに分かるはずです。

このような町筋を歩いて気が付くのは近道も回り道もないということ。大抵の所には角を1〜2回曲がれば行くことができますが、気分次第であみだくじのように角ごとに何度も曲がりながら行くこともできます。でもどう歩いても距離は同じです。

好ましくないのは今の季節です。時間帯によっては道路の南北どちら側にもまったく日陰ができず、昼前後には東西両側からも日陰が消えます。このような道を歩かなければならない時は本当にうんざりします。頼りになるのは電柱の細い影くらいで、男でも日傘が欲しくなります。夏だけに晴天の日はうらめしや。

上の写真は今日の午後5時過ぎのある通りの様子です。北側にようやく日陰ができ始めていました。

ところで京都に暮らしてよく分かったことがあります。地球の中緯度にある日本でも、夏は太陽が思った以上に北寄りから昇り、北寄りに沈むということです。朝晩は通りの南側の建物に北側から日が射します。日本中どこでもそのはずですが、道路がきっちり東西に走っているので一層明確に分かります。

%8B%9E%93s%8Es%92%86%90S%95%94.jpg

(左の地図は昭文社「京都府都市地図」から)

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。