田の字の功罪
ところで不動産のチラシに「田の字地区」という言葉が書いてありました。京都のいわゆる碁盤の目状の町並の別な言い回しですが、このような町並も善し悪しです。
良い面としては何よりも場所が分かりやすいこと。たとえば祇園祭に出る黒主山がある「烏帽子屋町」と言って分からなくても、「三条室町下る」と座標的に言えば「丸竹夷・・・」と「寺御幸麩屋富…」が言える人ならすぐに分かるはずです。
このような町筋を歩いて気が付くのは近道も回り道もないということ。大抵の所には角を1〜2回曲がれば行くことができますが、気分次第であみだくじのように角ごとに何度も曲がりながら行くこともできます。でもどう歩いても距離は同じです。
好ましくないのは今の季節です。時間帯によっては道路の南北どちら側にもまったく日陰ができず、昼前後には東西両側からも日陰が消えます。このような道を歩かなければならない時は本当にうんざりします。頼りになるのは電柱の細い影くらいで、男でも日傘が欲しくなります。夏だけに晴天の日はうらめしや。
上の写真は今日の午後5時過ぎのある通りの様子です。北側にようやく日陰ができ始めていました。
ところで京都に暮らしてよく分かったことがあります。地球の中緯度にある日本でも、夏は太陽が思った以上に北寄りから昇り、北寄りに沈むということです。朝晩は通りの南側の建物に北側から日が射します。日本中どこでもそのはずですが、道路がきっちり東西に走っているので一層明確に分かります。
(左の地図は昭文社「京都府都市地図」から)
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