西陣・織成館。能衣装展と桜。

公開日 : 2014年04月23日
最終更新 :
筆者 : Akio

今、西陣・大黒町の織成館では、能衣装展が行われています。

《織成館》

◎ 京都市上京区浄福寺通上立売上ル大黒町693番地

◎ 075-431-0020

◎ 入場料 500円 (月曜休館)

◎ アクセス 京都駅より 地下鉄烏丸線今出川駅から市バス201、203

  「今出川浄福寺」下車。

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「織成館」は、西陣の帯地製造業「渡文」さんが「西陣織屋建」を

 活かしたミュージアムとして1989年(平成元年)にオープンされています。

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現在行われている能衣装展のほか、全国の手織物や時代衣装の展示や

工房見学も出来ます。

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二階からは、中庭と桜が見えました。

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先日見た比叡山の桜が、京都ではラストだと思っていましたが、

市内の西陣に桜が咲いている事に驚きました。

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織成館には、織成茶寮と言う喫茶店があります。

お店の方に、この桜にまつわるお話を聞きました。

平成3年5月14日・・・・滋賀県を走る信楽鉄道の衝突事故が起こり、

渡文さんの社員さん10名ほどが電車事故に巻き込まれ

2人の社員さんが亡くなられました。

この桜は現場のそばの小さな苗木を持ち帰り、会社の中庭に

植えられたそうです。

「きっとこの桜は、命日である5月14日に咲きたくて、

 めいっぱい、遅く咲こうとしてるのでしょうね・・」と お話して下さいました。

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こちらの着物と帯は、五十年程前のもの。

波に鶴の振袖。帯は、渡文最高級の帯。

この帯は、昨年末 紅白歌合戦に出演された女優の杏さんに、

お貸しして結んで頂いた帯だそうです。

大胆な菊家紋柄が、印象的です。

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喫茶室のタペストリー。

日本画・伊藤若冲「黒と金の世界」。

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西陣・織成館。

伝統美の能衣装と中庭の桜が綺麗です。

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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