冬の大原・宝泉院。これぞ額縁庭園の眺め。

公開日 : 2016年02月01日
最終更新 :
筆者 : Akio

今日から二月ですね。

冬の日、大原・宝泉院に向いました。

大原・宝泉院へは、京都市内から八瀬から大原に続く道、若狭街道(鯖街道)を

通って向かいます。

勝林院から少し左に入ると宝泉院。

大原は山に囲まれた所。

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 良暹法師の和歌。    

「さびしさに 宿をたち出でて ながむれば いづくも同じ 秋の夕暮」。

 ※ 通釈 

 「あまり寂しいので庵を出て、あたりを眺めれば、どこも寂しさに変わりはない

  秋の夕暮であった。」

和歌は、良暹法師が比叡山延暦寺から、大原の里に移り住んだ頃(990頃~1060頃)に

詠まれたものと言われています。

この和歌が詠まれた頃の大原は、さぞかし静かな世界だったのでしょうね。

この日、午後四時ごろ、宝泉院に入りました。

大原の辺りは山が近くて、冬場は夕暮れが早く感じます。

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客殿はオープンエアー。

大原の冷気が伝わって来ます。

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つくばいの回りに咲くのは、みつまた。

みつまたは、和紙に使われる植物。

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客殿に広がる額縁庭園の眺め。

「この寺の 竹の枝間を うちこして 吹き来る風の 音の清さよ」

客殿正面には、樹齢七百年の五葉松。

明治~昭和期の詩人 高浜虚子は、

「大原や 無住の寺の 五葉の松」と、詠んでいます。

それにしても、大きくて立派な松。。。

ただただ見入ってしまいます。

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暖かい抹茶とお菓子を頂きました。

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宝泉院は、1999年・夏・JR東海「そうだ京都に行こう」の中で紹介されていました。

 ポスターの言葉は・・・・・・・

「三千院。実行院などの寺院を訪ね歩く道のつきあたりに、ひっそりと姿を現します。

   柱を額縁に見立てた額縁庭園で、ゆっくりと目と耳を遊ばせて下さい。

   鮮やかな緑と樹齢七百年の五葉松。

   縁側で頂く御抹茶と和菓子。

   この庭園の名は、盤垣園(ばんかんえん)「立ち去りがたい」と言う意味だそうです。

   京都市営・京都バス大原下車徒歩10分。

   この辺り、畑や茅葺屋根も残るまさに「大原の里」です。」

                        ・・・・・・と綴られていました。

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冬の大原・宝泉院。

まさしく「立ち去りがたい」景色が広がっていました。 

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《宝泉院》 

〇 京都市左京区大原勝林院町187

〇 拝観料 一般800円  (お抹茶・和菓子付き)

〇 拝観時間 : 9:00~17:00

                     ※「そうだ京都、行こう。」の言葉お借りしています。

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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