モニュメントバレーの景色

公開日 : 2010年02月03日
最終更新 :

ラスベガスはグランドサークルの玄関口でもあります。

(「グランドサークル」というのは、ネバダ州と隣り合うユタ州・アリゾナ州に点在する国立公園や自然公園などを大きくひとくくりにした地域を指します。詳しくはアメリカ5州政府観光局のサイトですごくわかりやすく説明されているので、どうぞ。)

さて、グランドサークルをまわる時に絶対はずせない場所の1つが、モニュメントバレー。

古くは西部劇、あるいはバック・トゥ・ザ・フューチャーやフォレスト・ガンプを始めとした

数々の映画のシーンでもおなじみのあの風景の場所です。

アリゾナ州とユタ州にまたがるこのモニュメントバレーは「ナバホ居住地」の中にある、ナバホ族の国立公園(Monument Valley Navajo Tribal Park)なんですね。

だから公園の入り口では、アリゾナ州・ナバホネイション・アメリカ合衆国・ユタ州 の4つの旗が迎えてくれます。

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今回は雪景色と夏景色を取り混ぜてご紹介してみますね。

雪のモニュメントバレー、

一昨年のクリスマス前に訪れた時は、こんな風に、雲というか水蒸気の大きな塊というか、

どっしりと湿った重たそうな空気が岩の間を流れている景色から始まりました。

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モニュメントバレーでは、点在する数々の"ビュート(Butte:残丘)"と呼ばれる大小の岩山や、

メサ(Mesa)といわれるテーブル形の台地が作り上げる景色を堪能できるのですが、

ビュートやメサにはその形状からいろいろな名前がつけられています。

たとえばこれは、ミトンと呼ばれるビュート。ミトン型の手袋のペアですね。

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・・・夏のミトン(笑)

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数々の西部劇の名作をこの地で撮影した、ジョン・フォード監督の名前のついたポイントがここ。

あ、でも雪景色なので、なんだかぴんときませんね(涙)

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そしてこちらは、トーテムポールと名づけられた岩。

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アーティストポイントからの眺め。

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この公園にはもちろん自分の車を運転して入ることもできるのですが、

このようにナボホ族のガイドと一緒でなければ入れない場所もあります。

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最後は、雪景色のサンライズ。

氷点下の凍りついた空気の中、気が遠くなるような寒さと戦いながら命がけ(!)で撮った朝日なんですが、ちょっと表現力に欠けるかもですね・・・

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モニュメントバレーはグランドサークルの一ヵ所として、2−3時間の観光だけで通過することが多いんですが、

1泊するスケジュールをたてて、太陽が昇る時間と空間を体験すると、旅に奥行きが出てくると思います。

これ、ほんとです。

音のない世界での日の出をぜひ体験してみて下さい。

それからもうひとつ! 

ここではナバホ族の文化とじかに触れ合うことができるのも大きな魅力で、

1泊してじっくりと楽しんでいただきたい理由でもあります。

これについては、また次の機会に書いてみようと思います。

筆者

アメリカ・ネバダ州特派員

石川 葉子

ラスベガスに来て20年ちょっと。ローカルツアーオペレーター出身のフリーランスライターです。

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