初夏のザイオン国立公園

公開日 : 2010年05月07日
最終更新 :

やっと夏めいてきた5月。おでかけの季節です。

日本からのお客様もグランドサークルやプチ・グランドサークルへ向かうグループが多くなりました。

ということで、今日はザイオン国立公園のご紹介しますね。

ラスベガスから車で約3時間、ザイオン国立公園はユタ州で最初に制定された国立公園で、世界各地から年間270万人が訪れています。

片道3時間ということは往復6時間、ザイオンで3時間過ごすとしても約9時間の行程が組めるわけで、

日帰りでも充分楽しめる国立公園なんですね。

ここでは、下から見上げる岩山の景色だけでなく、トレイルもお散歩気分で歩けるものからバリバリのトレッカー達が挑戦する「難易度高し」のコースまで揃っているので、訪れる人それぞれの楽しみ方ができます。

Zion_sign1.jpg

昨年100周年を迎えました。

さて、公園に入ってみましょう。

夏の間は、公園内への一般車両乗り入れができないため、園内は無料のシャトルバスを使うことになります。

公園内を走る無料シャトルバス

Zion_shuttle1.jpg

そのまま折り返してまた45分かけてビジターセンターまで戻ります。乗り降りは自由なので、好きなポイントで降りて、また次のポイントへ、を繰り返して園内を散策することになります。

<Court of Patriarchs>

Zion_threePatriarchs1.jpg

左からAbraham・Isaac・Jacob (アブラハム・イサク・ヤコブ)。

ここザイオンキャニオンは、1800年代にユタに定住を始めたモルモン教徒たちが「聖なる場所(Zion)」として訪れていたため、岩山にはこのような名前がつくものがあります。

<Weeping Rock>

Zion_Weeping%20Rock1.jpg

上の写真はある冬の朝に訪れた際に、したたり落ちる水がつららとなってぶらさがっている様子。

これはかなり圧巻でしたね〜。

このような感じで岩山のポイントが続き、次は「テンプル・オブ・シナワバ」へ・・・

<Temple of Sinawava>

Zion_templeofsinawava1.jpg

周りを高い岩山に囲まれたこの場所は、なぜか厳かな気持ちにさせらるようで、神殿とか寺院とかいうたとえがぴったりだと納得します。

Zion_templeofsinawava2.jpg

大人もコドモも一緒に楽しみながら歩けます。

<Zion Lodge>

Zion_lodge1.jpg

趣のあるレストランやファーストフード・お土産屋さんも入っていて、

ロッジ前の芝生では、ランチの時間を楽しむカップルや家族連れでにぎわっています。

<Zion Spring Water Station>

これは何?

Zion_springwatter1.jpg

これはロッジのパティオにあるものですが、壁からいきない蛇口が出ていて、

???と思ってみてみると、ザイオンキャニオンから湧き出る清水を汲むことができる蛇口なのでした。

この水は約600メートルのサンドストーン(砂岩)の層で濾されてきた、自然のミネラルいっぱいの水とのことで、ほんとに「味のある」水。すっごくおいしい♪

さらには、使い捨てのボトル水ではなく、リサイクル容器(水筒とか)を持参して、 この水を詰め替えて使うことで、

環境保護の一端を担っているということでもあるわけです。

ところで、園内の道路を走っていると、道路が赤いことに気がつきます。

陸上競技のトラックで見られるような、あんな感じの赤い道路・・・なぜ?

(この質問はビジターセンターでもよく聞かれる質問らしいです。)

これは、アスファルトの上に敷き詰めるタールの中に赤っぽい火山岩(Scoria)をまぜてあるためで、これにより、道路がすべりにくくなるのだそうです。

Zion_road1.jpg

さて、ここでは、いろいろな動植物を見ることができますが、とにかく1番目につくのは、リスたち。

もう、人間に慣れてしまっていて食べ物を持っている人のところまで来て、すくっと立って「ちょうだい!」をするくらい。(ホントです。)

Zion_squirrel1.jpg

このザイオンも他の国立公園同様、これからががピークシーズン。

午前中の早い時間に到着しないと、ビジターセンタの駐車場はすぐに満杯になってしまいます。

でも〜、ご心配なく。

ビジターセンターの駐車場に停められない場合は、

入り口手前のスプリングデールの町にある5ヶ所の駐車場に車を置いて、

そこからスプリングデールシャトル(無料)に乗って、ビジターセンターまで移動できます。

スプリングデール自体も小さなお土産やさんやレストランがひしめいていて、

世界中からの観光客が行き来しています。

いろいろな人に声をかけながら、お店を冷やかしてら歩くのもまた楽しいかもしれません。

ということで、ザイオンの魅力、ちょっとだけでも伝わったでしょうか?

初夏の一日、マイナスイオンをたっぷり吸収しにでかけてみてはいかがでしょう?

Zion_squirrel3.jpg

ところで、今月からザイオン国立公園の道路修復工事が始まっていますので、

これについては次回にアップします。

- 入園料は車1台につき25ドル(7日間有効) *本日現在の料金

- シャトルバスの運行は今年は10月31日まで。(それ以降は、マイカーで園内へ入れます。)

筆者

アメリカ・ネバダ州特派員

石川 葉子

ラスベガスに来て20年ちょっと。ローカルツアーオペレーター出身のフリーランスライターです。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。