日本のお粥さんみたい?!ラ・スぺツィア名物のスープと言えば?"Mesciua"

公開日 : 2014年11月15日
最終更新 :
筆者 : ピッパ

皆さん、こんにちは!

私は先週から風邪気味で、朝、晩、咳が止まりませんが、幸い熱はでていません。

皆さんも晩秋は体を壊す時期ですのでお気を付けて下さいね!

さて、今月の地球の歩き方、全世界の特派員共通のお題が"スープ"ですので、早速、風邪にもとてもよく、懐かしいおふくろの味がする、またベジタリアンにもお勧めのラ・スぺツィア名物メシューア Mesciua (Messciua) または(La Zuppa della Spezia) 別名、ラ・スぺツィアのスープをご紹介します。

メシューア(Mesciua、Mes-ciüa )とは、イタリア語で Mescolata( 混ぜ合わせた)から来ている言葉です。

さて、いったい何と何と何が混ざってできているのでしょうか?

ヒントは日本人もお馴染みの食べ物です!

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皆さんもうわかりました?そう!2種類のお豆さんと麦なのです!

ヒヨコ豆(このお豆さんはラ・スぺツィアの料理によく登場します。少し黄色のあられのようなお豆さん)と白いインゲン豆、そしてなんと麦を混ぜ合わせて作ります!

何だか、日本料理のようですね!そうなんです!

イタリア人も昔から豆や麦を食べるのです!

固形のブイヨンを一切使わずに、お塩で煮込んで、お好みで、セージ、ローズマリー、ガーリックを入れて、最後にオリーブオイルを足しただけですが、乾燥のお豆さんから作るので、豆の香りが良く、ほくほくした食感が楽しめます。

(缶詰めのお豆さんは若干味が変わって美味しさが半減しますので、手間はかかりますが、乾燥のお豆さんで是非作ってみてくださいね!)

さて、シンプルなこのスープとは、スープと言っても液体ではなく、ぶち明けた話、豆と麦の煮物のようですが、その昔、まだイタリアの国自体がとても貧しかったころ、ラ・スぺツィアの港の荷物揚げ作業員が運んでいた大袋の中にこの豆類もあって、その袋が時々穴が開いて、落ちた豆類を港で働いている人の妻たちが拾い、(なにそれ?それって、なんだか拾いこじきみたいですね!笑)それを家に持ち帰り、その材料で作る一品料理のことでした。

でも、豆はお肉に代用でき栄養満点で、プロテインも豊富で体にとてもよく、海辺で働く、力仕事の夫を支えるためにと当時からよく食べられました。

その後、ラ・スぺツィアに代表される伝統郷土料理となりました。

さて、作り方を書きます!

材料、6人前

ひよこ豆 300g、白いインゲン豆 300g、麦 100g、重層 適量 オリーブオイル、塩、コショウ 適量

レシピ、

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1、ひよこ豆、白いインゲン豆、麦は別々の容器に12時間お水につけておきます。

    (少々重層を入れます)

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2、ひよこ豆、麦は同じ鍋に入れて冷たいお水を3リットル入れ2時間弱火でコトコト煮込みます。

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3、白いインゲン豆は、別のお鍋に入れて少し冷たいお水を1リットル半入れ、1時間半弱火でコトコト煮込みます。

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4、できあがったら、2,3を混ぜます。さらに、15分弱火でコトコト煮込みます。

お好みで、ローズマリーやセージ、ガーリックを入れて、出来上がり!

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5、スープ皿に入れて、その上にオリーブオイルを少々入れて食べます!

   お好みでパンを添えて!

超簡単でしょう?!

お豆さんが苦手な人でもこれはいけますよ!

一度作ってみませんか?

何???

やっぱり塩だけじゃ味が物足りないですか?

だしを入れて、醤油やみりんを加えて日本風にしますか?

個人的には、昆布だしにして、卵を入れて、最後にゆずポンをかけると和風になります!

(雑炊(おじや)みたいになります。)

美味しいですよ!

それでは皆さん、召し上がれ!

(11月のお題より スープ)

ケイコ

筆者

イタリア特派員

ピッパ

イタリアミラノへオペラ留学後日伊間を往復する暮らしを初め、結婚後はイタリア各地に移住。

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