南国情緒あふれる島、マデイラ②

公開日 : 2012年06月26日
最終更新 :
筆者 : たま

前回に引き続きマデイラ島についてですが、今回は島を1日、もしくは半日でめぐる現地ツアーの御紹介です。

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現地ツアーは日本語がないのは難点ですが、英語かポルトガル語のガイドが選べます。どの旅行社でも、1日大体30ユーロ前後(昼食は含まないことがほとんど)で、経済的かつ効率的に見学ポイントを見て回れるのでとてもお得です☆

筆者が利用したのはFloraTravel(http://en.floratravel.pt/)という旅行社で、島西部の海や山をめぐるツアー、島東部の農村や谷を訪れるツアー、Monte半日観光などを提供しています。1日のツアーは朝8時半頃~午後5時半頃まで、半日のツアーは午後14時半頃~20時頃までとなっており、空港のinfomationセンターなどですぐに予約可能です。

当日は指定された場所と時間でバスを待ち、そのまま出発です。

今回は世界で2番目の高さを誇るジラォン岬を見たいと思い、島西部を1日かけて回るツアーに参加しました。

このツアーを集約するとミニバンで海沿いと山中をひたすら走って海の青さに感嘆し、山々に荘厳さを感じ...自然の恵みをおなかいっぱい味わうといった感じでしょうか。あとはなんといっても知識豊富なガイドさんの話が非常にためになり、それだけでも楽しめます。

マデイラ諸島は火山の噴火を繰り返すことによって隆起してできた島々で、山のところどころに赤茶色の土がむき出しになって見られるのですが、この土は保温性に優れていてパン屋などの釜を作るのにも使われているそうです。

天気も場所や時間によってころころ変わるようで、南部は雨なのに北部はカラっと晴れているということも日常茶飯事。標高300メートルまではバナナ農園やサトウキビ畑が密集しているのですが、それよりも高くなるとぴたりと姿を見せなくなります。

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展望台や小さな町に差し掛かるたびに車をとめ、その土地にまつわる話をしてくれます。とくに植物に詳しい方だったようで、日本から持ち込まれたというびわ、スギ、椿などを見つけては説明をしてくれました。

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"大地のプール"と呼ばれる湿地帯や山脈を抜けて、北側のビーチリゾートPorto Monizへ。ここでは昼食や散歩が楽しめます。この昼食時以外は少し駆け足で回るのですが、それでも島の半分に詳しくなれると思えばなんのその。

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筆者のお目当てであったジラォン岬は天候が悪く、車の外に出て眺めることはできませんでした。晴れた時間帯に遠くから眺めることができましたが、遠めに見ても雲がかかった上空から地上に切り立つそのたたずまいは圧巻でした。

ガイドのおじさんや前日に島東部のツアーに参加した方々の話だと、海、山、農村、谷などと景色がどんどん変わるので総合的に言ったら東部のほうが楽しめると思うとのこと。Camasha(カマーシャ)という農村では伝統工芸品である柳の木で編んだかごや家具を、その製作工程と共に見られるのも良いとおっしゃっていました。

筆者は6月下旬に訪れましたが非常に悪天候で、行きはマデイラの空港ギリギリまで行ったものの飛行機は着陸できずリスボンに折り返し、帰りも数時間空港にて天候を見合わせるという状況に陥りました。現地の方の話によると、「マデイラを訪れるなら6月以外がベター。São João祭の日を過ぎると一気に天気がよくなるんだよ。まさに神のみぞ知るだね。」とのことでした。

ポルトガル本土にもビーチはたくさんありますが、ちょっと雰囲気を変えて"バカンス"を楽しみたいという方にはぴったりのマデイラ、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

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