スロベニア リュブリャナの門・プレシェーレン広場
リュブリャナに訪れたほとんどの人が訪れる場所があります。それがプレシェーレン広場です。今回はこの広場について説明します。地元の人もよく待ち合わせに利用しますし、センターには川も流れていて、とてもきれいな広場です。
皆さん広場の名前にもなっているプレシェーレンってご存知ですか?本名はフランツェ・プレシェーレン(1800-1849)といいまして、スロベニアの国歌の作詞者であり、スロベニア最高の詩人と言われている人です。彼の命日である2月8日は祝日になっていて全ての博物館は無料で観覧できます。スロベニア人で彼の事を知らない人はいません。彼の銅像がこの広場の中心にたてられています。
彼はウィーン大学で法学部を卒業しスロベニアに戻ってきましたが、法律家としての成功を手にするまでとても苦労しました。そんな中彼はユリアという女性に恋に落ちました。思いが届く事はありませんでしたが彼女の事を生涯忘れる事はありませんでした。また親友を無くし、またスロベニア自体の状況も苦しく、彼の人生は大変なこともありましたが、それらの苦難を詩で表現していきました。特にユリアへの強い思いや祖国への希望が情緒的に美しく作品に反映されており、現在はスロベニアのロマン主義を代表する詩人となっています。
広場には、プレシェーレンと文芸の神、ムーサが建っています。よく見るとプレシェーレンはどこか一点を見つめているようです。
なんと、向かい側の窓際にいるユリアを見つめています。わかりますか?とってもロマンティックなデザインですよね。
この広場を中心に、カフェ、レストラン、バー、お土産屋さん、市場、リュブリャナ城など観光するところが並んでいます。これから少しずつお伝えします。お楽しみに。
筆者
スロベニア特派員
菊地 由貴
スロベニアの首都リュブリャナで現地ガイド、通訳をしています。現地の魅力や生活の様子をお届けします。
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