ロンドンで今最も人気のミュージカル

ロンドンで今最も人気があるミュージカルといったらこれ。「ビリー・エリオット・ザ・ミュージカル」です。「リトル・ダンサー」という邦題で日本でもヒットした映画をご存知の方は多いはず。この劇場版がロンドンにおいて2005年に初演を迎えて以来、劇場は毎晩のように満員御礼続きの人気ぶりです。

ごくごく手短にあらすじを書くと、バレエを踊る小学生の男の子が、周囲の反対と冷やかしにもめげずに、熱心な先生の励ましを受けながら成長を遂げていくお話です。これに炭鉱ストという1980年代にイギリスで実際に起きた出来事が絡まって、家族の絆や友情、そして夢といった要素が描かれています。

僕はこのミュージカル観劇中に8回大声を上げて笑い、2回涙しました。そんな笑いあり、涙ありの人情物語なのです。しばしば英国人と日本人の共通点が指摘されますが、確かにこの「笑いあり、涙あり」みたいなセンスは通じるものがあるように思えます。

映画とは若干ストーリー展開が違うのと、あと何より劇場版オリジナルの音楽や踊りが満載なので、もう映画を飽きるほど何度も見た、という人でもこのミュージカルは楽しめるはずです。また英語に不安がある人にとっても、映画であらすじを予習できるというのも利点ではないでしょうか。