ウェンブリー競技場の光と影

公開日 : 2007年05月27日
最終更新 :
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先週末、世界で最も古い歴史を持つサッカーの大会、FAカップの決勝がロンドンで行われました。試合は延長戦の末に、ロンドン西部に本拠地を置くチェルシーというチームが勝利を収めて優勝杯を手に入れたのですが、この試合内容とは別に、世間が注目していたのが会場でした。

決勝の舞台となったのは、ウェンブリー競技場。英国人にこの競技場について尋ねると、遠い目をしながら美しき思い出を語り出す人と、苦笑まじりのあきれ顔で嘆く人の2種類のタイプに出会うはずです。

「遠い目」タイプは、過去のFAカップ決勝、またはかつて英国でオリンピックやW杯が開催された際にこの場所で繰り広げられた数々の名勝負を思い浮かべている人たち。また日本の武道館のように、著名アーティストによる大型コンサートの会場として記憶している人も多いはずです。

「苦笑」組は、昨今続いていた一連のトラブルを思い起こしている人たち。2000年から建て直し工事が始まったのですが、欠陥工事のため途中で屋根の一部が崩壊する、賃金の未払い問題は表面化する、総工費は当初の4倍までに膨れ上がる……。問題山積みのために工事の進行は遅れに遅れていました。

そして、7年にもわたって発生していた数々のトラブルを乗り越え、待ちに待ったウェンブリー競技場のお披露目となったのが、FAカップ決勝でした。写真のように、美しい曲線で構成されたこの巨大なスタジアムのデザインの評判は上々みたいです。

実はロンドンでは今、建設ラッシュです。続きはまた次回に。

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