地下鉄駅と公認バスカー

公開日 : 2007年12月06日
最終更新 :

路上で音楽の演奏をしたり、ジャグリングなどの芸を行ったりすることを「バスキング」、そしてバスキングやる人を「バスカー」と呼ぶのですが、ロンドンでこのバスキングが行われる場所として最もポピュラーなのが地下鉄の駅構内です。

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僕がロンドンにやってきたばかりの頃は、地下鉄駅でバスキングを行うことは建前上、禁止されていました。「一応は公共の場所なので」っていうノリです。でも「まあいいか。危害を加えるわけではないし、良い音楽流すみたいだし。いいか、俺は見て見ぬふりしているだけなんだぞ」という暗黙の了解的なノリを持つ駅員さんもよくいたのも事実です。

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ただ数年前から、「ライセンスを申請し、認可される」という条件さえくぐればこの地下鉄駅構内でのバスキングが公的に許可されるようになりました。以来、ロンドンにおいて地下鉄とバスカーは切っても切れない関係にあります。昨年には、この仕組みを研究しようと日本の東京メトロもわざわざロンドンまで視察にきたとのことです。ちなみに。ロンドンには土門秀明さんという、日本人のバスカーもいるんですよ。

まだ眠気いっぱいの朝や疲れた体を引きずりながら帰る夕方の通勤時間に、彼らバスカーたちが奏でる音楽を聴くと、かつて日本で流れていた缶コーヒーのCMで見た「ホッ」とする瞬間を感じます。一方、バスカーの1人、上から2番目の写真に写っているボブさんは、1日に60ポンド(約1万4000円)ほど稼いだこともあるとか。バスカーにとっても、通勤客にとってもなかなかよく出来たシステムではないでしょうか。

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