中世の空間を残したギルド・ホール

公開日 : 2008年08月15日
最終更新 :

ロンドン市内に、シティと呼ばれる金融街があります。始発の電車で出社、昼間にはもうパブでビールのガブ飲みといった感じでエネルギッシュな毎日を送るビジネスマンが、この地域にはいっぱいいるんです。イギリスの経済を牽引する、そんなシティ地区のど真ん中に、ギルドホール・ヤードはあります。

guildhall.web.jpg

周りが近代的なビルに囲まれている中で、中世の空間からタイムワープで丸ごと運んできたかのようなこのゴシック建築の建物は、かなり目を引きます。実はこれ、シティ地区のお役所なんです。

ロンドンは約30の行政区に分けられているのですが、このシティ地区だけは特別扱い。ロンドン全体を統括するロンドン市長とは別に、自前の市長を持っています。それこそ中世から自治機能を持っていた場所に与えられた権限は大きく、王室さえ侵害することはできません。エリザベス女王も、シティ地区を通るときはそこの市長さんに了解を得る、という儀式を経なければならないないほどです。

いかにも現代的な金融ファンドやコンサルタント会社が軒を並べるこの地区に、古くからの風習を残した、こんな施設が残っているということに、ロンドンという街の懐の深さを感じませんか。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。