英語上達へのメンタリティ

公開日 : 2011年10月26日
最終更新 :
筆者 : Nana

ロンドンに7年住んでいる者として、そしてずっと英語をメインの言語として使って生活してきた者として、今回は英語に関するアドバイスです。

日本人のほとんどの方が中高の教育で英語は勉強されていると思いますが、どれだけ文法がしっかり頭に入っているでしょうか。コミュニケーションには実際に住んでネイティブの人と話を日常的にすることが上達が早いのは当然なのですが、やはり文法をしっかりカバーしないことには英語の真の上達は難しいと言えます。これは私の経験からで、私は中学高校時代に嫌というほど文法を勉強し自動的に文が作成できるほど頭に叩き込みました。このベースがあったからこそ、こちらに来ての英語の上達も早かったのです。

英語と日本語は天と地ほど分構成から、表現の仕方が違いますので、英語を勉強する際は日本語での思考はちょっと横に置いて、英語の脳を作るトレーニングが必要です。簡単に言いますと、英語の文章を読む時に英語の語順で文章を理解していくことが最初のステップです。単語帳は作らず、意味を調べたらテキストの隙間にメモをしておく程度で、日本語訳はせず、英語を英語のまま理解できるまで、欲を言えばテキストを暗記してしまうくらい何度も繰り返して読むことが大切です。その際に、ポイントとなる文法やイディオムなども文章の生きた英語から自然と習得することが大切です。

私は人生で一度も単語帳というものを作ったことがなく、すべてイメージとして覚えています。それは英語に限らず、現在勉強中のフランス語とイタリア語でも同じ方法を採っております。同じ短編や子供向けの本を何百回と読み、あ、あの単語はこの場面ででてきたとか、あのシーンででてきたとイメージで覚えているわけです。

また、リスニングに関しては自分が発音できない音は聞き取れないといいますので、英語の細かいすべての発音記号を正しく発音できるところから始まります。私はそれを習得するのに、毎日NHKの基礎英語を聞き録音をし、自分で毎日発音練習を録音していました。ネイティブの発音と自分の発音はどこが違うのか、明確に分からないことには矯正のしようがないからです。発音やイントネーションに関しては日本人は相当な努力と根性がいることと思います。発音がしっかりできるようになった上で、今度は簡単な英語のプログラムを英語の字幕付きで見るのです。

例えば、アメリカのフレンズというテレビドラマは最高の教材で、普段の友達同士の会話が楽しく勉強できます。一つのエピソードは20分前後なので、繰り返して一つのエピソードを完全に英語のまま理解できるまで見るのです。これを繰り返しているうちに英語の独特の音やイントネーションに耳が慣れていき、他のプログラムを聞いた時にだいぶ入りやすく理解度も上がっていることとでしょう。

何よりも大切だと思うのは、ミスをたくさんすることです。そして活発的にネイティブの人と会話しようという姿勢が必要です。英語は日本語に比べて論理的な構造なので、日本語に慣れた脳ではちぐはぐすると思います。というのは、個人が何よりも大切にされるアメリカやヨーロッパでは、自分の意見をしっかり論理的に述べ討論できることが絶賛される社会であり、この点ではメンタリティを調整する必要があると思います。自分の長所を知った上で、自分を売り出していくことが大切なのです。海外では、誰かが助けてくれるとか、言われたことやルールに従ってというよりも、自分からアクティブに行動する事が大切です。

海外で英語を勉強する機会があるのならば、ぜひ自分の殻を抜け出して冒険していろいろな人と出会い、会話をして見る事が大切です。そのような環境で、最初は自分の事がうまく表現できなかったとしても、そこでその壁にぶちあたって突破していく度胸が必要です。私は海外に出て日常レベルの会話が全く問題なくできるまでに最低半年はかかりました。それは以上に書いた英語の勉強を日本で終えてからの話です。そして1年立ったくらいから、夢を完全に英語で見るようになり、すべての思考も英語に切り替わりました。それは最初の1年、日本語への接触を最低限にし、90%の日常生活を英語でした結果です。2年経った頃から、完全に英語の思考回路になり、全く考える事もなくネイティブのように英語を操ることができるようになりました。

言語というのは人間の感情や状態を説明するものだと思うので、やはり日常生活の中で感情とその場の状況と一緒に習得することが大切だと思います。7年経った現在でも、母国語ではないという理由から常に学ぶことはあり、特にビジネスをしている私はビジネス独特の英語もまだ日々現場で勉強の毎日です。

簡単ですが、私の英語の勉強方法を紹介させて頂きました。もし少しでも参考になりましたら幸いです。何か個人的にご質問がある方はメール下さい。何かお手伝いできるかもしれません。

それでは...!

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