キング牧師とオバマ大統領
今回は観光のニュースではなく、世界中の注目を浴びている「今、最も旬の人」、オバマ大統領について、ロスアンゼル在住者の視点からレポートしてみたいと思います。
去る1月19日は、かのMLKこと、マーチン・ルーサー・キングJrの生誕を祝うホリデーで、黒人が多く住む南LAエリアでKingdom Day Paradeが開催されました。
正直、この付近は犯罪発生率が高めということもあり、居住者以外の人が立ち寄ることはほとんどありません。しかし、この日ばかりは違いました。
根強い人種差別が水面下で残っているアメリカで、これまで「黒人の大統領」というのは、ジョークのネタか、映画の中の出来事でしかありませんでした。
しかし、その奇跡に近い出来事が、バラック・オバマの登場で、ついに現実のものとなったのです。
ワシントンDCの大統領就任式には、この歴史的瞬間を見るために大勢の人が全米、そして世界中から駆けつけたのですが、ホテルはどこも数ヶ月前から予約でいっぱい。飛行機の予約も座席が取れないという状況だったようで、この時期、ワシントンDCに行きたいけれど、行けないという地元LAのオバマ支持者たちが、大勢、MLKのパレードを見に来ており、キング牧師とオバマを祝うジョイントイベントさながらでした。
パレードの主役はキング牧師のはずなのですが、行きかう人の半数がオバマTシャツを着ており、翌日に就任式を控えて、お祝いムードは最高潮。
道路には数多くの屋台が出ており、売っているのはこれすべてオバマグッズ。Tシャツ、写真たて、旗、シール、キャップなどの他に、オバマウォーターもあり、暑い日だったのでよく売れていました。
数あるパレードの出し物の中で印象的だったのは、キング牧師の写真と共に、「He had a dream」のメッセージを掲げていた団体。
オバマ大統領が選挙中にかかげていた「Yes we can」が当選後、「Yes we did」になったように、キング牧師の夢も「夢が夢ではなくなった」ということをメッセージで強調していたように思います。
連日ニュースで報道されているように、景気は世界規模で落ち込んでおり、アメリカでも毎日のようにレイオフのニュースがとびかっています。近所の店も閉店が相次ぎ、景気の悪化を日々、ひしひしと感じる今日この頃です。大統領が新しく変わることで、人々の心持ちも、景気も上向きになっていけばよいのですが…
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