豚インフルエンザ LAの様子

公開日 : 2009年04月29日
最終更新 :

ここ数日、豚インフルエンザ(英語ではSwine Flu、スワイン・フルー。Swine=ブタ、Flu=インフルエンザ)についてのニュースが連日報道されていますが、今回はアメリカ国内での一般の反応についてレポートしたいと思います。

私の家ではNHKのニュースが入る海外放送のケーブルを受信しているため、日本の報道とアメリカのニュースの両方を見ているのですが、正直、日本での報道とアメリカでの報道には、かなりの温度差があるのでは?と感じました。

成田では、サーモグラフィーを用意し、米国本土、メキシコからの直行便の乗客をチェックしたり、検査票の記入を導入したりと、世界に先駆けて検疫体制を強化しているようですが、現在のところ、ロスアンゼルス空港(LAX)ではこういった体制はまだとられていません。(成田とは比較にならないくらい、LAXの到着便数は多いので、実際のところ、そういった検査を導入するためには多額の費用がかかり、また便の発着に多大な遅れが生じたりなど、さまざまな混乱が予想されるため、対策に時間がかかっているのかもしれません。LAXでは、毎日メキシコからの直行便だけで45本あります)

4月27日付けのLAXサイトの公式発表によると、現在、敷地内にある、国際線からの乗客を受け付ける5つのターミナルにおいて、1時間に2度トイレの掃除、消毒を行っている他、ドアノブ、蛇口の持ち手部分などの殺菌にこれまで以上の注意を払い清掃作業を行っている模様です。今後、豚インフルエンザの拡大状況などにより、LAXの体制は変わるかもしれませんが、現時点では、通常の冬のインフルエンザの対策と同じように、「咳をする場合は、口をおおう、風邪を引いていそうな人のそばを避ける、タオルや食器の共用を避ける」など、ごく一般的な注意が空港職員に出され、また同様の注意書きが空港内各所に設けられているようです。

ニュースでは、マスクをしている人のビデオがメキシコ国内からの映像として報道されていますが、アメリカではもともと冬や花粉が飛ぶ時期もマスクをする習慣がなく、薬局でもほとんど見かけたことがありません(マスクをしていると、怪しい不審な人物と見なされる可能性があるため)。この時期、日本から旅行される場合は、ぜひ日本国内でマスクを購入し、旅行に携行したほうがよいでしょう。数日前にLAXに行ったのですが、マスク使用が一般的なアジアからの旅行客を中心に、ぽつぽつ空港内でのマスク使用率が増えているように感じました。

現時点で、ロスアンゼルス市内、および近郊で学校や会社が休みになったり、豚インフルエンザの影響で大規模なイベントが中止になったりなどの報道はまだなく、ほぼ正常どおりすべてが動いています。(カリフォルニアで感染者がいると報道されていますが、今までのところ北カリフォルニア地域のみのようです)

もしご旅行中に具合が悪くなったら、すぐ現地で医者にかかり、また必要な場合は在ロスアンゼルスの日本領事館に連絡するなど、緊急時の対策もメモしておくとよいでしょう。

ロスアンゼルス空港のサイト

在米日本大使館(ワシントンDC)

在LA日本領事館

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