新型インフル@LA 続報

公開日 : 2009年06月01日
最終更新 :
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読者の方から、最近のLAでの新型インフルエンザに関する質問をいただきましたので、こちらで続報を書かせていただきます。

5月初旬は、ロスアンゼルスでも新型インフルエンザを心配する声があがっていたのですが、ここ1、2週間はまったく落ち着いた状況で、ほとんどニュースにもならないくらいになってきています。もともとアメリカでは、日本とは比較にならないくらい楽観視している感じだったのですが、すでに「たいした病気ではない」という見方が広がってきている感じです。

感染者数が大々的に発表されることはなくなってきたのですが、5月27日時点で、カリフォルニア州全体では445件が報告されていますが、LA郡(ロスアンゼルス市ではなく"郡"全体の数なのでかなり広い範囲)では43件。NY市内では330件であるのと比較するのと、これはかなり少ない数といっていいでしょう(NY州全体では462件なので市内に感染者が集中していることが分かります)。NYでは電車やタクシーなど人との接触が多いのに比べ、LAでは個人での車の移動が多いことも関係があるかもしれません。

ちなみにロスアンゼルス空港では、日本のような水際検疫体制は行われておらず、空港でもめったにマスクをしている人を見かけません。(日本を含むアジアから到着した"直後"の旅客のみです)街中では、この1ヶ月、私は一人もマスクをしている人を見かけませんでした。

アメリカではもともとマスクをするという習慣がなく、マスクをするのは医療機関につとめる人(手術中の医者など)、工事でスプレーペイントを使うような人などごく一部の人というイメージがあります。日本ではマスクは自分が人にうつされない様、自己防衛のためにしている人が多いと思いますが、アメリカでは上記以外の個人が街中でマスクをしていると、その人自身が感染者で、人にうつさないよう医者にされてマスクをしていると思われてしまう可能性があるので、注意が必要です。

また27日付けの地元紙、Daily Newsでは医療機関の専門家の言葉を受けて、「LAでは新型インフルエンザの拡大の最悪の時期はすでに去った」と報道しており、今後1、2ヶ月は感染者が見つかるだろうが、すでに拡大は下火になり、落ち着きを見せてきたといっています。

日本では関西などでコンサートやイベントのキャンセルが続きましたが、LAでは大規模なコンサートのキャンセルはなく(来月にはビヨンセ、インキュバス、Third Eye Blindなどの大物ライブが予定されています)、テーマパークもディズニーランド、ユニバーサルスタジオなどすべて通常通り開業。ハリウッドやサンタモニカにも人があふれており、これまでと変わったところはありません。

先にアメリカ人はマスクを使用しないと書きましたが、日本でのマスクと同じように1つだけアメリカで今の時期、売れに売れている商品があります。それはジェル状の消毒液。最近日本でも同様のものが売っていますが、これは揮発性の高いアルコールでできており、手が洗えない時でもバッグの中に小さなボトルをしのばせておけば、いつでもどこでも手の殺菌ができるので便利です。

ちなみにアメリカ向けの飛行機には、手荷物の持ち込み制限があるので、手荷物にする場合はサイズに注意!アメリカについてからでも、どこでも買えるので小さいサイズを1つ持っていれば、あとは現地でも購入可能です。

私自身は、通常の生活でマスクを使用しようとは思いませんが、不特定多数の人が大勢おり、世界各地の人が集まる空港に行く際のみ、周りの雰囲気を見つつ、マスクを使用したいと思います。もちろん、手洗いは励行。消毒液も手放せません。

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