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アメリカ/ロスアンゼルス特派員ブログ マッキーン 奥田 すみれ

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2014年11月21日

No. 158: グランド セントラルのミラクル


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No. 158: グランド セントラルのミラクル

こんにちは。


今日は昔々のお話を。と言っても私が渡米した年1983年頃のNYCでのお話を。


その当時私はドブズ フェリーと呼ばれるハドソン川沿いの小さな町に学生として住んでいました。NYC (ニューヨー クシティー) のグランド セントラルから約1時間かかったと思います。親からの仕送りで毎月一度NYCに電車を使ってとある日本の銀行にお金をおろしに行っていました。ちょうど今頃だったと思います。けっこう厚めのジャケットを来ている覚えがあります。その日は学校で知り合った友人とグランド セントラルで待ち合わせ、銀行に行った後は一緒にショッピングの予定でした。確か待ち合わせは午後の2時頃だったと思います。銀行は3時までなので、ちょうど間に合う様に行く予定でした。


30年前はもちろんEメールも携帯もなし、待ち合わせに遅れそうとかの連絡も全く出来ません。ご存知かとは思いますが、公衆電話はほとんど壊れているのが通常。そして電車も遅れることはざらだったので、現れない友人をただひたすら待ち合わせが所で待っていました。うかつにも待っている間に3時が過ぎ銀行も閉ってしまう時間となりました。それでも彼女は現れません。心配になってお財布の中身を確かめたところ、何と所持金は3ドル、、、、、。クレジットカードも家に置いて来てしまったので、これでは家に帰る為の電車のチケットも買えません。ATMでお金をおろすにはチェッキング口座が必要だったので、普通口座しかもっていなかった私はカードも持っていませんでした。私はとにかく友達も待たなくては、彼女にお金かりればいいしと4時まで待ちました。それでも彼女は来ませんでした。そして私はどうしていいか判らず、泣き始めてしまいました。


声をかけられました。かなりのお歳の、それもホームレスの女性でした。どうして泣いているのかと聞かれ、事情を話すと彼女がくしゃくしゃの1ドル札を5枚ポケットから出し、私に手渡そうとしました。私は驚いて、首を横に振りながら、友達が来るから大丈夫って一生懸命説明しました。ですが、彼女は私の手にお札を握らせて、"これを使って。あなたの事見た事があるんだよ。数ヶ月前にここで子供連れのホームレスにお金あげていた所を見た事があるんだよ"と言われました。確かに子供連れのホームレスの女性にお金をあげた事がありました。で、彼女はそれを見ていたので、困った私を今日は私が助けるんだと話してくれました。


涙が溢れ出し、どうしようもない所にNYPD (NY市警察) のオフィサーが声をかけて来ました。ホームレスの女性に"何をしているんだ。迷惑をかけるな"と私をかばう様に話かけました。私が現状を説明するとオフィサーはホームレスの女性に謝り、"お金は返す様に、そのかわり僕が5ドルあげるよ"とお金をくれました。結局ホームレスの女性もお金はどうしても私にあげたいとオフィサーに話をし、私の手元には10ドル。もう暗くなるから早くかえりなさいと彼らも人ごみの中に消え去りました。私はお礼の気持ち一杯で帰宅しました。


友人は結局風邪で寝込んでいたとのこと。それからも毎月数年に渡り電車でNYCに行きましたが、彼らを2度と見かけませんでした。ですが、私はこの時からホームレスの人達に対しての気持ちが全く変わりました。どの様な事情でホームレスになったか判りませんが、人間として素晴らしい人も沢山いるはずです。もうすぐサンクス ギヴィングとなります。ですが、この日をお祝いするだけではなく、毎日をサンクス ギヴィングにしたいという気持ちで毎日生活をする様、心がけています。


今ではすっかり綺麗になったグランド セントラル。ホームレスの人達も見かけないのではないでしょうか?あの当時は地下のオイスター バーなどに行く通路はホームレスの人達のたまり場で皆寝転がっていました。30年前だからこんな経験をしたのか?今でもあり得る事なのか判りませんが、この時の有り難さは一生忘れないと思います。


最後に行ったのは2012年。グランド セントラルはとても綺麗になっていました。

IMG_5292.jpg


ではまた。


11月お題"あったかエピソード"

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      マッキーン 奥田 すみれ
      1983年よりアメリカに住むベテラン。NYでの18年の生活後、現在はWest LAに属する小さな海に囲まれた町マリブに主人と2匹の犬と住む。“健康は食事で作り、維持”がモットー。健康でいる為の食事の指導を、主にマリブとビバリーヒルズで行ってる。楽しみは美味しい物を料理、食事をすること。そして旅行で魂の洗濯をすること。ロスアンゼルスでの日々の生活の魅力、短期でもこの町を満喫出来る様、“カラフル”そして“今”をお届けする窓口として情報を提供致します。ご連絡はこちらにどうぞ。 DISQUS ID @disqus_WCZqnAGomC

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