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フランス/リヨン特派員ブログ AKINO

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2014年6月11日

【ブション】 日本小説好きのおじさん 「ル・ミュゼ Le Musée」 -リヨン2区-


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【ブション】 日本小説好きのおじさん 「ル・ミュゼ Le Musée」 -リヨン2区-

ル・ミュゼ (2).jpg

伝統的なリヨンの家庭料理を提供するレストランを「Bouchonブション」と呼びます。

この赤白のチェック柄のテーブルクロスと、小さなお店にきゅうきゅうに寄せ合って並ぶ木の椅子がブションらしさ。

 

今日は"最も典型的で古くからあるブション20軒"に登録されている「ル・ミュゼ」へとやってきました。

テロー広場から歩いて5分くらいの狭い路地を入ったところにあります。

ル・ミュゼ.jpg

予約した1930分に行くと、お店前でエプロン姿のおなかのぷっくりしたおじさんに会いました。

「予約したものです」と伝えると

「入口あっちだよ。」と隣の建物を案内されたので一瞬お店間違えたのかと思ったら、

おじさんの立ってた所がキッチンで、となりがレストランホールでした。 

突然降り出した雨に少し濡れながら、女性スタッフの案内で入ってひだり側奥の席に着きました。

店内はシン...としていて音楽はなにもなく、まだ早い時間だったので小さなお店の中には私達だけでした。

 

黒エプロンの女性スタッフが戻って来るなり、

「飲み物は何にしますか?」とメニューも渡さず聞いてくるので、

「飲み物のメニューありますか?」と尋ね返したらメニューはないそうで口頭で教えてもらいました。

カフェとかバーではよくありますがレストランでないのはめずらしい。

 

はじめてリヨン旅行に来た方と一緒の夕食。

観光案内のひとつにと選んだお店だったので大丈夫かなと不安がよぎります。

ル・ミュゼ (3).jpg

旦那はフランスの南マルセイユ発祥のパスティス を水割りで、私はガス入りの水バドワ1リットル(大きいボトルしかなかったので)、旅行者のなつさん(仮名)はアペリティフの白ワインにしました。

 

テーブルにセットしてあったブション名物の「グラトンgrattons」。

豚の脂身や皮を細長い帯状に切り油でカリッと揚げたもので、リヨンをはじめボルドーでも食べられている郷土料理。一度食べ足すと止まらない定番のおつまみです。

 

アペリティフが届いたころ

さっきお店の前であったおじさんが一枚の黄色い紙きれを持ってやってきて「Bonsoirボンスワール」と挨拶します。

あいさつを交わすと隣の席にあった椅子を引き、

ごくごく自然によっこらしょっと腰かけて紙を見ながらメニューの説明を始めます。

少し驚きながらも、おじさんの丁寧な説明で次々あがる美味しそうなメニューに3人で耳を寄せて考えます。

 

前菜とメインどちらも7種類くらいあり、

覚えきれず紙を借りてゆっくり訳しながら決めました。 

ル・ミュゼ (1).jpg

シェフの自家製パテ

とても分厚くカットされた食べ応えのあるパテ。中は塊のお肉があります。

 

ル・ミュゼ (4).jpg

リヨン風ブリオッシュSaucisson de Lyon brioché

リヨンの伝統料理で、ブリオッシュ生地にピスタチオの入った太いソーセージが包まれています。

 

なつさんが選んだのは「茄子のミルフィーユ」。

縦にスライスした茄子に玉ねぎなど野菜がはさんでありさっぱりしてて美味しかったです。

お店を選んだ理由のひとつのこの可愛らしいお皿。

食べた後に見える絵も素適でブションのテーブルクロスによく似合います。

 

ル・ミュゼ (5).jpg

日本小説好きのおじさんは話好きで、元パン屋さんだったそうです。

お店には丸いパンがくっつきあってできた、大きな三角のパンが籠に入って飾ってあります。

オーブンで温めてでてくる丸パンは、外はパリッと中身はもちっとしてます。窓際に座った8人の席には、大きなまま持って行ってました。

葡萄の形をイメージしたパンで、ローヌでボージョレー・ヌーヴォーの時期にワインと一緒に食べるらしいです。

ちなみに前菜のブリオッシュもおじさんの手作り。

 

8時になると周りはお客さんで満席、

あちこちの席から聞こえる会話が混ざり合いブションらしい賑やかな雰囲気になります。

ル・ミュゼ (6).jpg

じゃがいものグラタンとゆでインゲンの付け合せ 

ブションで付け合せの定番「じゃがいものグラタン」。

お店によっては1人分とは思えない量がグラタン皿にどーんと入って出てくることもあります。

おいしいのに食べきれなくて、いつももったいなく思っていたけど

この日は一皿づつ取り分けてきたので全部食べきれました。

 

メインはおじさんのおすすめした「口に含むと涙が出るほど柔らかい」という豚のほほ肉をオーダー。

1人づつ違うのを頼んで、3種類のお肉料理を取り分けて楽しみました。 

ル・ミュゼ (7).jpg

7時間じっくり煮込んだ鶏肉

 

ル・ミュゼ (9).jpg

豚のほほ肉煮込み joue de porc à la lyonnaise

涙の出ると言われたほほ肉はスプーンで簡単に崩せるくらい本当に柔らかかったです。

 

ル・ミュゼ (8).jpg

リヨン風鶏肉のヴィネガー煮込み Poulet au vinaigre

ヴィネガーと聞いたので透明なソースと思いきや、生クリームの入ったクリーム色のソース。

 

メインのあとはいつものように満腹。でもデザートはオーダーして、リヨン名物の真っ赤なプラリネのタルト をなつさんと分けて食べました。 

 

基本はコース「前菜・メイン・チーズ 又は デザート」で28€。

飲み物1杯あわせて1人32€くらい、ブションにしては他より少し高めです。

(パスティス3€、1Lのバドワ5€、グラスワイン4,50€でした。)

 

メニュー替えが間に合わなくてメニューがなかったのかなと思いきや、ほかの方のブログをみるにこの一枚のメモ書きを持って説明しに来るのはいつもの光景でおじさんのお店らしさのようです。

メニューはフランス語で説明するので話せないとちょっと大変ですが、フランス語を習っている方は頑張って話してみると、もしかしたら食事の後にサプライズが待っているかもしれません。 

最初は不安だったけど、楽しい食事でとてもいい時間になりました。  

 

食事のあと雨は上がっていて、

レピュブリック通りの夜の道を気持ちよく歩いて帰りました。

ル・ミュゼ (10).jpg

なつさん、ありがとうございました。

またリヨンにお越しの際はご連絡ください。

 

Le Musée/ル・ミュゼ】

ル・ミュゼ .jpg

2, rue des Forces 69002 Lyon


電話 
04 78 37 71 54


営業時間

ランチ : 12h-14h

ディナー : 19h30-21h15


■休み 
月曜日・日曜日


■予算 昼25€、夜28


■席数 
50+ テラス8

 

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Le Museeを知るおすすめ記事

リヨン・横浜交流会

 シェフへのインタビュー記事がのっています。(日本語)

 

TripAdvisor

 写真が多く乗っていておじさんの写真が見れます。

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カテゴリー レストラン・料理・食材
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      結婚後、2013年からリヨン在住。米どころ新潟生まれで、パン王国に住んでも、バゲットよりごはんを愛する。趣味は、地方名物をテーマにした街巡り。車がないので、列車やバスを使ったローカル線の旅を基本としています。リヨンとローヌアルプ地方の魅力的な観光スポットを日々発掘、お届けします。
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