フィリピンを襲う台風への対応

公開日 : 2009年10月01日
最終更新 :
筆者 : 美恵子

マニラのコンドミニアム(集合住宅)では、

日本でいう「回覧板」=住民へのお知らせ事項を

住人の手で、隣の家へと回覧していくというスタイルではありません。

マニラ在住の日本人は、コンドミニアムに住む人が多いけど、

ここでは、必要な連絡は、マネージャー等からのレターという形で

個々の家に配布されてきたり、

エレベーターやエントランスの掲示板へ張り出されたりという感じ。

このレターは、例えば、

工事・改修のお知らせ、窓掃除(高層の外側)の日程、居住注意事項、

メイド・ドライバー研修実施の案内、コンドミニアムでのイベントの告知・・・

など様々な内容で、頻繁に配布されてきます。

そして、こんなレターが。

「台風被災者、救済のための寄付のお願い」

洪水後1.jpeg

じつは、これはマカティ市内の各コンドミニアムでも見られることで、

友人宅のコンドミニアムにもほどんどでレターが届いたそう。

コンドミニアムに関係する、守衛、清掃係、庭師、各家庭のメイド、

建物1つの中でも、そこに勤める人々の家や家族や親せきが

今回の台風による洪水で、なんらかの被害を受けている人も多い。

寄付として集められた救援物資が、どこへどのように運ばれるのかは、

音頭を取ったコンドミニアムのマネージメントに任せるしかないけれど、

被害をほとんど受けなかった私たちの身近な人々の誰かが

困っていると思うと、やはり、他人事には思えない気持ちになります。

これまで、川の氾濫や排水不良による洪水が起きている原因として、

河川沿いに住む人々によるゴミ投棄、汚水による汚泥堆積などが

川の流れを妨げる要因の1つにも挙げられているそう。

今回、洪水被害の政府の対応の遅れが指摘されているけど、

それ以前にも、河川近郊住民への危険への呼びかけ・環境改善は

台風の多いフィリピンでは急務ではないのか、とつくづく思う。

だって、毎年、洪水被害連発なんだもん。

洪水後2.jpeg

これじゃ、本当にすべてを1日で失ってしまった感じ。

しかも、こういった被害が “貧しい人” に多いというのも、問題。

まだまだ救助を待っている人がいる状況だけど、

フィリピンの南東に台風17号(Parma)やってきています。

これでさらに雨に降られると、大変。

台風予想や気象情報を、すべての国民の耳に届く方法があれば、

せめて、避難ができるのになぁ・・・。

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