盆栽トロピカル マニラ面白アイテム2
日本の素晴らしい文化である盆栽は、現在世界中に愛好家が生まれているそうですが、実はここマニラでも"Bonsai" は静かなブームで、写真集や手引き書が発行されていたり、大きなショッピング・モールでは展示会が開かれたりしています。
参照: フィリピン盆栽ソサイエティ http://www.philippinebonsaisociety.org/
ブーゲンビリアの盆栽
並んだ盆栽: イントラムロスのバグンバヤン公園(Bagumbayan Park)
オリジナルの日本の盆栽は、当然温帯の四季がハッキリした気候の地域で育つ植物を育成の対象としていますが、ここフィリピンは亜熱帯ですので日本と全く同じ種類の植物を使う訳にはいきません。「さつき盆栽」だけはサツキ・アザレアという同種類のものが可能で、上記のフィリピン盆栽ソサイエティのサイトを見ても、いかにも日本ルーツの盆栽というイメージにはこれが一番のようですが、ここでは亜熱帯独自の植物による盆栽も行われていて、日本人の目にはこちらの方が興味深く面白い盆栽だと思いますので、この「盆栽トロピカル」を紹介させていただきます。
ブーゲンビリア2: ブーゲンビリアの花に見える部分は、実は擬似花で、本当は「額」にあたるそうですが、この盆栽にはピンクの擬似花に白の擬似花が混ざっています。木が四本並んでいるようで壮大な感じがしますが、大木のブーゲンビリアというのは見たことが無いので、全く新しいイマジネーションを感じます。
タマリンド: フィリピンでは「サンパロック」といいます。この実は料理や菓子作りには欠かせないものですが、それを鑑賞用にするとは普通のフィリピン人にはちょっと考えつかない発想です。
トヨカイ: サマール島出身の家内に訊くと、この木の名前は「トヨカイ」というそうですが、正式名称は私には不明です。
バタフライ: 同じくこれは「バタフライ」だそうです。見たまんまの名前です。
バレテ: この木は本当にこの様に、岩山でも断崖絶壁でも逞しく生えて来るそうで、その為フィリピンの田舎では何らかの霊験あらたかな木という扱いをされるとか。盆栽の用語では「懸崖」(けいがい)というのがこの石と組み合わされた形態を表すそうですが、まさにピッタリの植物ですね。
これもローカルの名称しか分かりません。
サツキ・アザレアのオーソドックスな(?)懸崖
ジャパユキ: この木の名前については、公園で働く植木職人さんを掴まえて尋ねたところ、真面目な顔でニコリともせず、「ジャパユキ」と一言。冗談かと思ってはみましたがやっぱりニコリともしないので、本当かと。。。何か謂われがあるのでしょうか。
ブーゲンビリア3
バタフライ: こちらは小振りのバタフライを「五葉松」風の舎利(シャリ: 枯れ木に似せる)に仕立ててあり、なかなか見事ないかにもの盆栽ですね。
小ブーゲンビリア
さて、本日の「盆栽トロピカル」はいかがでしたか?これらの盆栽は2014年2月25日に御紹介した「続・城壁のプチ・ハイキング」で御紹介した「サン・ディエゴ堡塁(ほるい): Baluarte de San Diego」(堡塁: 小型の堅固な要塞)を含めた有料の公園となっている
イントラムロスのバグンバヤン公園(Bagumbayan Park)にあります。当該の記事もご参照下さい。後日、また違った場所での、今度は購入可能な盆栽専門店を御紹介しますので宜しくお願いします。
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