二重カルデラで二重カルデラ湖の奇跡 タガイタイ/ タール湖

公開日 : 2014年04月09日
最終更新 :
筆者 : Okada M.A.

外輪山にあるタガイタイの展望台から眺めたタール湖と湖中にあるタール火山

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カルデラとはご存知のように、火山活動から出来た火口部分の凹地のことで、またそこに雨水などの水が溜まって湖になったものをカルデラ湖といいます。

火山活動の時にその爆発で出来た新しい火口の「カルデラ」の部分(外輪山になる)の中に、その後の再度の噴火で出来上がったもう一つの火口とカルデラ(内輪山になる)との二つのカルデラが出来る珍しいものもあり、またその外輪山のカルデラと内輪山のカルデラの両方に水が溜まって湖となる「二重カルデラで、しかも二重カルデラ湖」が形成される世界でも珍しいものもありますが、これから御紹介するタール火山とタール湖は、この世界でも稀な自然の造形を見ることが出来ます。

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更に図を見ていたたければお分かりの様に、タール湖には北東の方向にもう一つ小さなカルデラを持つ小さな山がもう一つあって、ここには残念ながら水が溜まってはいませんが、それも入れると「三重カルデラで二重カルデラ湖」という凄いことになります。

残念ながら私は専門家ではないので、この小さい山の陥没部分を含めて「三重カルデラ」といって良いものかどうかは分かりませんが、もしそうならば(あくまでも私の憶測ですが)火山爆発の時に、二段ロケットの様に山の先端部分が吹き飛ばさて、新たに出来た火口に二つ共うまく着地して、この見事な自然の造形美が出来上がったと考えると、何だかワクワクしますね。

例えば日本の十和田湖も二重カルデラで、しかも世界最大の二重カルデラとして有名で、さらにその美しさも名高いですが、残念ながら内側のカルデラの周辺は一部崩れているので、カルデラ湖は繋がっており、「二重カルデラ湖」とはなっていません。

更にタール火山で珍しいことは、その標高が世界最小級であることで、わずか標高約700メートルしかない活火山です。

このタール湖畔の観光地タガイタイへは、マニラから南へ車で、渋滞がなければ約二時間弱でで行け、またこの外輪山の周辺には国道が整備されていますので、この様な世界でも珍しい自然の造形美をこんなに手軽に楽しめるのですから、マニラ観光にお越しの際はスケジュールに組み込んでみてはいかがでしょうか。

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外輪山の周辺道路。

タール湖観光のベストポイントは?

さてでは、タール湖の絶景を楽しめるベストポイントを御紹介しましょう。

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タガイタイのロータリー。周辺道路の入口になっている。

よく観光ガイドブックなどに載っているのは、タガイタイの「ピクニック・グローブ」や、ちょっと東側にある「ピープルズ・パワー公園」などですが、私のお勧めは、マニラ方面から外輪山の周辺道路のT字路を突き当たって右に曲がり(西側に進み)2-3分進んだ辺りに並んでいるレストランからの眺めが最高です。

しかし問題は、これらのほとんどは「高級フィリピン料理店」で、十年以上現地で暮らす私でさえ未だに苦手なのに、日本からの観光の皆さんに於いておや。しかも高い!

そこで、私がお勧めするのは、お馴染みのチェーン店。特に下記の二箇所のポイントがオススメです。

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1. スター・バックス、テリヤキ・ボーイ裏の展望台

広々とした爽快感が最高です。ここはフリースペースなので食事や飲み物を摂る必要も特にありません。

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スター・バックス。この裏が展望台。こんなところにイキナリATMがあるのが面白い。

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テリヤキ・ボーイ。日本語の「太った少年」というのがTMになってます。いやはや。展望台が後ろに見えています。

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周辺道路のそれぞれの看板。

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2. イェローキャブ、ArmyNavyの展望台。

ここは落ち着いてこじんまりとした展望台です。オープンで食事を楽しむのに持って来い。

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二階がピザのイェローキャブ、一階がArmyNavyになっていて、このArmyNavyは、ファストフードを本格的な素材で作るという面白いコンセプト。特にオススメが実はサイドオーダーの「サルサソース」と「ハラペーニョ」。サルサソースは手作り感が高く、ハラペーニョに至っては輪切りでタップリ出てきます。私はこの二つが何に合うかでメインを決めるという裏ワザです。

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展望台になっているオープン・スペース。イェローキャブの黄色いパラソルが熱帯の青い空にイイ感じです。

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周辺道路にある看板。

タガイタイはルソン島北部のバギオと並んで、マニラの人々の避暑地としても有名な観光地です。ホテルも庶民的なものから高級ホテルまで数多く建てられています。マニラの喧騒から離れてゆっくり過ごすのもいいかも知れません。

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涼しいタガイタイでは、椰子の木と針葉樹が並んでいるというマニラでは見られない景色があります。

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