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フィリピン/マニラ特派員ブログ Okada M.A.

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2014年8月 5日

復活したサンゴのシュノーケル・ポイント プエルト・ガレラ: ビッグ・ラ・ラグナ・ビーチ


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復活したサンゴのシュノーケル・ポイント プエルト・ガレラ: ビッグ・ラ・ラグナ・ビーチ

プエルト・ガレラは、以前の記事「世界で最も美しい湾クラブ」のプエルト・ガレラ湾の記事(https://tokuhain.arukikata.co.jp/manila/2014/06/post_106.html )でも御紹介したように、大都会のマニラから半日の旅で到着出来るにも関わらず、美しいサンゴの海でダイビングが楽しめるポイントとして、世界中のダイバーが集まる場所でもあります。
このプエルト・ガレラのユニークなところは、単に豊かな自然に囲まれているだけでなく、多くのホテルやレストランはもちろん、果てはマニラにあるようなGo-Goバーまであるような盛り場が発達しているにも関わらず、それでも美しいサンゴの海にビーチ・エントリー出来るような自然が保たれている点で、これはちょっと沖縄などでも見られない特徴です。



その例を上げると、プエルト・ガレラの玄関口の一つであるサバーン・ビーチには、その並びにもう二つの別のビーチがありますが、サバーン・ビーチには盛り場が発達していて、前述のGo-Goバーなどで真夜中までドンチャン騒ぎ。当然そのビーチはさほど美しくはなく、日光浴位にしか使う気はしませんが、その一つ隣のスモール・ラ・ラグナ・ビーチに移ると、そのビーチは全てサンゴのカケラとサンゴから出来た白砂でできていて、立派にビーチ・リゾートとして楽しむことが出来、そのまた隣のビック・ラ・ラグナ・ビーチに至ってはエダ・サンゴ、テーブル・サンゴ、ノウ・サンゴをはじめとしたサンゴ群がビーチから10mも行くと発達していて、クマノミ、ハタタテダイ、モンガラ、チョウチョウウオ、アオブダイなどのおなじみのトロピカル・フィッシュが集まって来ています。


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この海に向かって右側の岩のあたりにサンゴが発達していてシュノーケリングに絶好となっている。


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ところが、このビッグ・ラ・ラグナ・ビーチのサンゴ群は、実は10年程前に一度壊滅的な痛手を受け、海底は死肢累々の惨状を呈しました。これは実は人災ではなく、その年にここを襲った台風の進路が特別で、普段は来る事のない高波が何度も押し寄せ、サンゴを根元からダメにしたためです。2002年に私は始めてここを訪れ、一面に広がるエダ・サンゴの見事さに息を呑みましたが、次の2005年に再訪した時は、浜全体が「動物」に分類されるサンゴの無数の死体によって浜全体が異臭に覆われ、海中は見るも無惨なものでした。


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昔のビッグ・ラ・ラグナ・ビーチ。波打ち際のすぐそばまでサンゴがあるのが良く分かる。

現在のサバン・ビーチはサンゴが死滅していてこのような状況だが、ビッグ・ラ・ラグナ・ビーチも一度この様な状態に陥った。


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その後、何年もその失望のショックが尾を引いて訪れる気も失せていたのですが、思い立って2011年に久しぶりで訪ね、試しにシュノーケリングをしてみて驚きました!一面に拡がるサンゴの亡骸の上に無数の若いサンゴが復活していたのです。まだまだ一つ一つは可愛らしい大きさですが、割とベテランのシュノーケラーの私もこのような復活劇は見たことがありません。沖縄などでは、一度ダメになったサンゴの群生はまず復活は有り得ないのが普通でした。また、復活するにしても、このような鮮やかで速やかな復活は見たことがありませんでした。一年で数センチしか成長しないはずのサンゴがホンの五年かそこらで、こんなにカンバックするなんて!!!「奇跡」と言う言葉も水中で浮かびました。

復活しつつあるサンゴ。水中簡易カメラの為クリアではありません、あしからず。

恐らくこの海域は何かサンゴの成育に関して特別の好条件があるのではないでしょうか。すぐ近くには日本の一般の海水浴場程度の浜はあるし、海峡の向こうには二千万都市の汚水で汚れた海水があるにも関わらず、このような復活劇を見せるからには、何らかの奇跡的な条件があるに違いないと、シュノーケリング歴40数年の私は信じて疑わないのです。


あまり語られることのないこのサンゴの力強いリバイバルがあることは、この記事を見た皆さんは御自分の胸にしまって、このビーチを訪れることがあればその時は思い出して見守ってやって下さい。そーっと、見守ってやりましょう。


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2014年8月 5日
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      マニラ特派員
      Okada M.A.
      昭和生まれの元美術教師。フィリピンに来た当初は天然繊維製品の開発で各地の辺境を巡り、北は世界遺産の棚田で有名なイフガオ族の村から、南はイスラム文化圏のミンダナオの山中まで巡ってカルチャー・ショックを受けそのまま定住して10年以上。 現在は現地の外資系会社勤務で妻子あり。ご連絡はこちらへ。

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