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フィリピン/マニラ特派員ブログ Okada M.A.

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2014年11月 6日

「奇跡」という名の映画の奇跡 フィリピン映画の名作「ヒマラ」


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「奇跡」という名の映画の奇跡 フィリピン映画の名作「ヒマラ」

今回は私事からで恐縮ですが、私は自他共に許す映画狂で、ファンという次元は既に逸脱してしまっています。例えば良くある「好きな映画監督ベスト10」を選ばせて頂けるとすると、そつじながら「映画の神・三神」と「七人の映画の天才と名匠」をリストアップさせて頂くことになります。つまり:


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1. アンドレイ・タルコフスキー (ノスタルジア、鏡、ストーカー)
1. スタンリー・キューブリック (2001年宇宙の旅、時計じかけのオレンジ、博士の異常な愛情)
1. フェデリコ・フェリーニ (8 1/2、ローマ、アマルコルド)

(以上は、神々なので順位はない!)

4. アルフレッド・ヒッチコック (めまい、サイコ、見知らぬ乗客)
5. 黒澤明(七人の侍、椿三十郎、デルス・ウザーラ)
6. フランシス・フォード・コッポラ (地獄の黙示録・完全版、ゴッド・ファーザー、同 Part 2)
7. ベルナルド・ベルトリッチ (暗殺の森、1900年、暗殺のオペラ)
8. クリストファー・ノーラン (インターステラー、ダークナイト、インセプション)
9. ルキノ・ヴィスコンティ (ルードヴィヒ、ベニスに死す、地獄に堕ちた勇者ども)
10. デヴィット・リンチ (マルホランド・ドライヴ、イレイザー・ヘッド、ブルー・ベルベット)


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ゴダールは、どうしてもあの「オタク体質」が合わないので残念ながらランクインしません。。。そういえばフランスの監督がランクインしていません。イタリア人/イタリア系が多いです。
※次点は、サム・ペキンパー (ワイルド・バンチ、わらの犬、ゲッタウェイ)、次々点はマーティン・スコセッシ (タクシー・ドライバー、レイジング・ブル、ヒューゴの不思議な発明)
※ 邦画は別です。え?黒澤クロサワは羅生門から後はインターナショナルですので別格。あとオズミゾグチもモチロン別格。この頃はいませんね、Jホラーばかりで。
※ コメディ(ビリー・ワイルダーやチャップリン)やホラー(ジョン・カーペンターやデ・パルマ)、ミュージカル(ロバート・ワイズやスタンリー・ドーネン)も入れたいのはヤマヤマなのです。
※ スミマセン、こういうのはキャプションも楽しいので※ばかりになってます。。。

という様なことになり、「好きな映画ベスト10」も、カッコ内にある様な上記監督の作品となる様な「映画狂」が私で、これらの映画は何度観ても面白いので、普段は、これらのDVDを繰り返し観ると共に、これらに匹敵するかも知れない新作のチェックに忙しく、他愛のない娯楽映画が多いフィリピン映画は、地元にいながら食指はあまり動きません。但し!この一本の映画を除いては!!

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ヒマラ(Himala: 奇跡) 1982年作品 イシュマエル・ベルナール監督
http://en.wikipedia.org/wiki/Himala

tmp_20141106_005836-1191802658.jpgのサムネール画像

この映画は、ユネスコとCNN、及び国際映画製作者連盟がスポンサードしている「アジア太平洋スクリーン・アワード」http://www.asiapacificscreenacademy.com/ の「観客が選ぶ・アジア太平洋の歴代映画ベスト1」 を始めとして数々の映画賞を受賞していますが、そんなことよりも、正にこの映画がフィリピン映画における「ヒマラ: 奇跡」そのものの様な作品で、例えていうと(映画ファンの皆さんにしか分からないかも知れませんが)、

アレハンドロ・ホドロフスキーの「エル・トポ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%9D
セルゲイ・バラジャーノフの「ざくろの色」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%83%95
ビクトル・エリセの「ミツバチのささやき」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%84%E3%83%90%E3%83%81%E3%81%AE%E3%81%95%E3%81%95%E3%82%84%E3%81%8D
寺山修司の「田園に死す」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E5%9C%92%E3%81%AB%E6%AD%BB%E3%81%99
などの「特別な傑作」の一本に間違いないと思ってます。

上記の説明に「ハハ~~ン」と思った方はモチロン、そうでない方も是非、この映画を何とかして(ようつべ、とかで)ご覧下さい。現在、流通しているこの映画のオリジナルのプリントには(マニラで買ったDVDのものでも)何故か必ず日本語字幕が入っていますので、是非!


ストーリー:
全く何でもない、どこにでもあるようなうらぶれて活気のない、フィリピンのとある地方の街で、皆既日食の日に、誰でもない若い女が砂漠の様な丘の上で聖母の姿を見たという。
その日から、その若い女に霊力が憑いたのではないかと街の人々のウワサになり、ウワサはウワサを呼んで、障害や病気に苦しむ人々が続々と女を訪れ「奇跡」に与らんとする。聖母の啓示を受けたと信じる女は人々の期待に応えるべく行動するが、ウワサは次第に常軌を逸してゆき、マスコミを呼び、権力と金を呼び、宗教組織や村起こしに利用され、女を巡る人間関係は破綻を来たし、隠れたブライバシーも暴露され、事態は誰にも制御出来ない嵐の様になって全員を呑み込んでいく。。。


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カテゴリー 文化・芸術・美術
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      マニラ特派員
      Okada M.A.
      昭和生まれの元美術教師。フィリピンに来た当初は天然繊維製品の開発で各地の辺境を巡り、北は世界遺産の棚田で有名なイフガオ族の村から、南はイスラム文化圏のミンダナオの山中まで巡ってカルチャー・ショックを受けそのまま定住して10年以上。 現在は現地の外資系会社勤務で妻子あり。ご連絡はこちらへ。

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