6月はウェディングシーズン

公開日 : 1999年06月29日
最終更新 :

イタリアもジューン・ブライドで6月には結婚式が多いようです。日本ではフリフリで裾の広がったシンデレラのようなウェディング・ドレスが主流ですが、こちらのウェディング・ドレスはどちらかというとシンプルでオーバーに広がっていないものが好まれます。あまりかわいくなりすぎないドレスが人気で、ヘアは断然アップスタイルが人気のようです。

結婚式に招かれると、すぐに考えるのはお祝いのこと。結婚のお祝いは日本と違って、こちらではプレゼントを用意します。でもそのプレゼントは贈る側が勝手に選んだ品物ではなく、結婚を控えたカップル自らが選んだリスト(リスタ・ディ・ノッツェ)からセレクトできるので、彼らの好みやニーズにあっていて、とても合理的。結婚を目前に控えて、準備することの一つに、教会での手続きや披露宴会場の選択に加えて、このリスタ・ディ・ノッツェの準備もあるのです。品物には、食器やキッチン用品、家電品など生活に必要なものを選ぶのが普通です。2,3件のお店を選んで、そこの商品から候補を一通り選んでリストを作ります。一方、招待客は結婚式の前迄に、その店に出向いて「○○さんのリスタ・ディ・ノッツェがあるはずなんですけどー。」と言って、彼らの選んだ品物を見せてもらいます。お店の人にだいたいの予算を告げれば、それにあった商品で他の招待客がまだプレゼントとして選んでいないものを見せてくれるので、選ぶのにもあまり困りません。この方法で面白いと思ったのは、結婚式が終ってから、もらったプレゼントが期待したように揃わなかったら(例えばセットのお皿などは、6枚1セットですから全種類揃わない可能性もある)、もらったものを他の品物に交換することができることです。例えば、招待者の予算の関係などで、一番ほしいと思っていた高価な品物が誰からもプレゼントされず、小額の細々したものしかこなかったとします。そうすると、その細々したプレゼントを全部お店に返却し、その合計金額で本当にほしかった高額商品をゲットするという方法です。(リストを作成する時、招待客のことも考えて、いろいろな金額の広範囲な商品を選ぶことを勧められます。)もちろん一番ほしい品物のために、足りない金額を自分たちで後で補充することも可能。これはかなり普通に行われていることらしいのですが、とても合理的、でもプレゼントを選んだ方としては、その後交換されてしまったことが分かればちょっと悲しいかもしれません。

リナシェンテというデパートの地下に、いろいろな台所用品が揃っているのは、このリスタ・デイ・ノッツェのためでもあるのです。若いカップルが、回覧版のようなファイルにペンを持ってあーでもない、こーでもないと品定めをしていたら、彼らは結婚を控えた幸せカップル。これ以外にもジノリなど、きれいな食器やグラスがショーウィンドーに並んでいるお店はほとんどリスタ・ディ・ノッツェをやっているお店です。

ミラノの人たちは教会での結婚式の後、レストランなどでパーティーを行います。人気のスポットはミラノ郊外のコモに近いあたりで、大きなお屋敷を借り切ってするパーティーです。6月は夏時間でいつまでも明るいですから、屋外でいただく夕方のカクテルはとてもいいものです。

日本からハネムーンでいらっしゃる方もこの時期多いはず。イタリアのカップルの選ぶリスタ・ディ・ノッツェのお店で、結婚の思い出の品を選んではいかがでしょう。

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