Buon Natale（メリー・クリスマス）のその前に

ドゥオモ前にデコレーション華やかな巨大クリスマスツリーが登場し、イタリアも今クリスマス商戦の真っ最中です。家族全員にプレゼントを用意するため、毎年頭を痛めるクリスマスプレゼント。平凡なセーターやマフラーを、毎年全員にあげるわけにもいかないし（プレゼントだってイタリアは、クリエイティブでなきゃいけない！）、人によって主義主張が違うので本当に苦労します。家庭によっていろいろプレゼントの渡し方はいろいろあるようですが、私の家庭ではたいてい１２月２５日恒例のものすごい量のランチが終わって一段落ついた頃に、テーブルに全員のプレゼントを山のように積み上げ、一人ずつ交替で自分のプレゼントを公開します。もらった本人ももちろんのこと（大袈裟に喜んでみるとか。）、贈った方もプレゼント選びにどんなに苦労したかなどの裏話を語りながら、結構時間をかけて行う一大イベントなわけです。こんな注目を浴びるプレゼントなので、そう簡単には見つかりません。毎年同じ人に違うものをプレゼントするのは本当に本当に大変なことなのです。4～5年前にイタリアで携帯電話がお手頃になった時は、かなりの人気プレゼントになりましたが、いまでは持っている人がいないくらい携帯電話は普及してしまいました。今年イタリアで人気商品と言われているのはDVDやプレーステーションなどのゲームソフト。それにスポーツファンや映画好きには、デジタル衛生放送のパックも面白いプレゼントとして注目されているようです。また、コンピューターやインターネット関連商品も人気だそうです。もちろんジュエリーや洋服などのオーソドックスな商品も、今だ根強い人気であることは事実です。ミラノならではのスカラ座のチケットをプレゼントするのも、素敵な贈り物になるでしょう。日本のお年玉のように現金をあげる習慣はないの、とよく聞かれます。答は「Si（Yes）」で、まれではありますがそういうこともあります。おじいちゃん、おばあちゃんが「年頃の孫に何をあげて言いかわからない。」なんて時の対応策のようですが、あまり多くは見られない習慣です。今年のプレゼント、私は11月のうちに早めに準備してしまったので、今年は余裕でクリスマスを迎えられそうです。例年だと直前まで人込みを掻き分けてプレゼント探しに走ったものですが...。これも長い（?）イタリア暮らしの知恵でしょうか。