ローマでラツィオサポーター大抗議

イタリアサッカーセリエＡも大詰め。そんな中5月10日のローマでは、ラツィオのサポーターが審判の判定に不服を訴えて大騒動が起こった。ラツィオのファンが百人以上集まってローマにあるイタリアサッカー協会の前に押し寄せ、爆竹や火炎瓶を投げて抗議を行う派手な大立ち回りを繰り広げたのだ。怪我人や逮捕者まで出た大騒ぎはテレビでもトップニュースで報道されたほど。こんな騒ぎが起きた原因は、5月7日（日）に行われたユベントス対パルマ戦。この試合でパルマのカンナヴァーロが決めたゴールが審判によって認められなかったことに対しての抗議なのだ。もしそのゴールが決まってユベントスがパルマに引き分けていたら、ラツィオがユベントスと並んで首位を争っていたはずだった。しかしこの判定でユベントスのスクデット獲得がほぼ確実。ラツィオのサポーターが怒るのも無理はないのだ。今年のセリエＡでは特に審判とチームの癒着についての疑惑がついてまわり、常に問題視され論議の的となってきたが、くすぶっていた問題がこの試合で大爆発してしまった形だ。この審判は現在サッカー協会から事情を聴取され、審判生命も危ういとは言われている。残すは後一試合だ。たかがカルチョ、されどカルチョ。あそこまで熱くなれるイタリアのサッカーファンもすごいけど、やっぱりスポーツは清く正しくあって欲しい。見る方も、もちろんプレイする方も。