今年一番人気のビーチは？

バカンスと言えば『海』に限るイタリアの人たち。８月になると「どこのビーチに、誰が、誰と現れた」というのはこちらの週刊誌の夏の風物詩でもあります。自分達のセカンドハウスを海に持っていて、夏は毎年そこで過ごすのがお決まりと言うイタリア人も多く、彼らの多くは『マイ・ビーチ』（要するに毎年行っているお決まりのビーチということ。決してプライベートビーチをみんなが持っているわけではありません！）を持っています。こちらに住み始めた最初の頃は、さすがに毎年同じ所にバカンスに行くなんてつまらなくないかなーと不思議に思ったものですが、毎年行っていると夏にしか会えないような友達（みんなそこに住んでいる訳ではないから国内あるいは海外のいろいろな場所からそこに毎年集まってきます）にそこに行けば約束なんかしなくても会えると言う暗黙の了解があったりして、そういう人たち会いたさに同じ場所に帰るというイタリアの人たちの心境が少しずつ分かるようになってきました。海に行くなら結局どこに行ってもあまり大きい変化はないし（砂浜と透き通った水、そして太陽さえあれば十分！）、どうせみんな一日中寝転んで何もしないのがイタリア風なので、わざわざ毎年場所を変える必要もないのであります。それでもやっぱり隣の芝生は青く見えるのか、イタリアのビーチ検討比較特集は夏になるとさかんに新聞や雑誌で取り上げられます。そんな中から一つイタリアの週刊誌「パノラマ」の比較検討結果を紹介しましょう。ゴージャス感、価格とサービスのバランス、安全性、環境の良さなど9つのポイントについて10点満点で評価を出した平均点で各地のビーチ施設を比較検討しています。この特集でめでたく8.5点を獲得し1位に輝いたのは、リグーリア州のラ・スペッツィアにほど近いフィアスケリーノ（Fiascherino）というところにあるプライベート・ビーチ、エコ・デル・マーレ（Eco Del Mare）。ここは珊瑚もあるほどきれいな海が自慢で、スキューバや釣りも楽しめるということ。また二つある洞窟の中にバーやお昼寝用のスペースが設けられているというのもなかなかGood。入場料37000リラで、サンベッド、プライベートシャワー、ロッカーなどの施設がすべて使えます。大人向けの静かなビーチということで、個人のラジカセなど持ち込みは禁止だということ。ただしここ、ビーチパラソルを横一列に並べただけでかなり贅沢なスペースの取り方をしているので数には限りがあり、競争率はかなり激しいようです。写真などご覧になりたい方は下記のサイトに周辺の詳しい案内があるのを見つけましたので、どうぞのぞいてみて下さい。http://www.tellaro.net/photo/indexen.htm （英語・伊語オンリー）サルデーニアは値段が高すぎる、シチリアは安全性やマリンスポーツ等の施設に乏しいなどの理由でトップにはならなかったようです。ちなみに二位はトスカーナのフォルテ・デイ・マルミのバーニ・ピエロとバーニ・アンネッタが同点でランク付けされています。