ユーロ導入まで、あとわずか!

公開日 : 2001年11月06日
最終更新 :

来年の1月1日からとうとうユーロ通貨(イタリアでは『エウロ』と発音)が実際に使用されるようになります。2月いっぱいはイタリアリラも併用されますが、使えなくなる前に早くリラをユーロに変えてしまった方が良いだろうということで、家に眠っていた現金を銀行に預けたり、現金を銀行から引き出さないでなるべくクレジットカードやデビットカードで支払いを済まそうとしたりする動きは市民の間であるようです。そもそもイタリア国民は欧州単一通貨導入に積極的で、当初から楽観的な予測を立てていました。でも最近では1ユーロ=1936,27リラのユーロ通貨が導入されることにより、新聞代やコーヒー代が端数を切りあげて値上がりし、現在1500リラのところが1ユーロの1936,27リラになるのではないか、つまりは物価上昇を生むのではないかとの懸念の声も聞かれています。しかし一般的には、多少インフレがあったとしても、単一通貨、つまりは欧州の経済通貨同盟に参加できることにより、イタリアが享受できる経済効果の方が大きいはずだと見られているので、イタリアではこの通貨統合をみな待ち望んでいるようです。テレビや新聞ではユーロの話題が出ない日はないくらいで、ユーロについての説明をするビラが配布されたり、クイズ番組の賞金もユーロで表示したりするなど、国民の頭をユーロに切り替えようという政策はいろいろと取られています。しかし実際に通貨が使われださないと、なかなか新しい通貨での計算に慣れるのは難しいもの。年明けには多少の混乱や、詐欺まがいの事件(すでに詐欺事件は起きているようなので注意が必要)が発生することは容易に予想できます。私もしばらくの間はユーロコンバーター(ユーロ変換機能付電卓)のお世話になりそうです。

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